【FCソウル戦後の一問一答】G大阪・長谷川監督「痛い思いをして学んだことは大きかった」 サンケイスポーツ 5月21日(木)0時11分配信
アジア・チャンピオンズリーグ決勝T1回戦第1戦(20日、FCソウル1-3G大阪、ソウル)
――試合を振り返って
「大阪からたくさんのサポーターが来ていただいた中で、勝利をプレゼントすることができたのはよかったです。選手が最後まで集中を切らさず戦ってくれた 結果だと思います。FCソウルは非常にタフで、鹿島にもアウェーで勝っていた。フィジカルの強さとセットプレーを警戒していました。危ない場面もありまし たけど、後半はリズムを取り戻して我々のサッカーをできたと思う。ただ、まだ第1戦が終わったばかり。1週間トレーニングを積んで、また勝利できるように やっていきたい」
――ハーフタイムにはMF倉田を投入したが、後半に向けて選手にはどういう指示をしたのか
「前半はなかなかガンバのサッカーができなかった。倉田を入れてリズムを作りたかった。後半は秋(倉田)がリズムを作ってくれたのかなと思います」
――宇佐美は2得点。17日の川崎戦では自ら交代を申し出て心配もあったが、きょうの彼のプレーは
「点を取ってからは素晴らしいプレーを見せてくれた。ただ、前半はミスも多く体もキレていなかった。正直、代えようかなと思ったほどだった。しかしコン ディションも万全でない中で結果を出せるということは、貴史(宇佐美)もたくましくなっているのかなと思います。2得点してくれて、大きなアドバンテージ を得ることができたと思います」
――3月には城南と敵地韓国で対戦し、0-2で敗戦。あのときと変わっているところは
「特にACLに向けて特別なことをしてきたわけではない。あの頃と比べるとコンディションは確実に上がっています。ただ、ACLで痛い思いをして学んだ ことは大きかった。選手はアジアの厳しさを胸に秘めて、覚悟を持って臨んでくれたと思う。痛い思いをした経験というのが、あの頃と違うところだと思いま す」
――DF藤春はDF車ドゥリ(元韓国代表)と相対しながら2アシスト。DF米倉も1得点。両サイドバックの働きは
「(リーグ戦から)中3日という中、米倉も右ひざ負傷を抱えながら、藤春も疲労がたまっているけれど、きょうの試合にかける負けたくないという強い気持 ちが出たと思う。車ドゥリとやれることが、藤春も燃えたところがあると思う。それがああいうプレーにつながったと思います」
――常々、韓国はフィジカル的にタフだといわれるが、日本勢としてどう対応しようと臨んでいるのか
「まずフィジカル的な部分、球際の強さ、スプリントなどベーシックな部分で戦えないと、韓国勢とは試合にならない。Jリーグでも激しいサッカーをしてい るけれど、韓国のチームのようにどの選手もフィジカル的なたくましさを持っているというよりは、日本のチームは技術的な部分をストロングにしようとしてい る。だからそういうフィジカル的なところで、対等とまではいかなくても、そこで戦えないとという思いがあるので、日本の指導者はそういう表現が多くなるん だと思います」