36歳ベテランの域も「まだイケる」 背中で示す青黒の10番、”自己満”強調も「いいことかも」【コラム】

中盤のポジション争いに挑むフィールドプレーヤー最年長の倉田秋

2025年はリーグタイトル獲得を目指しているガンバ大阪。ダニエル・ポヤトス監督体制2年目の24年にJ1・4位、天皇杯準優勝という結果を残したのだから、チャンスは十分あるはずだ。

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しかしながら、昨季のチームを支えたボランチの要・ダワン(北京国安)と10ゴールをマークした坂本一彩(ウェステルロー)が移籍。最終ラインを統率する中谷進之介も「主力2人が抜かれているので、それは多少痛いなと思います」と本音を吐露していた。

得点力を宇佐美貴史に依存する状況は大きな懸念材料であるが、中盤でチームにダイナミズムを与えていたダワンの穴埋めもやはり喫緊の課題と言っていい。沖縄キャンプを見る限りだと、鈴木徳真を軸にネタ・ラヴィ、美藤倫、ファン・アラーノらが相棒として考えられている様子だが、フィールドプレーヤー最年長の倉田秋もその1人だ。

「僕はバランスを見ながらチームの流れを見られるのが特徴。それをみんなに伝えて、ゲームをコントロールするのが仕事だと思う。あとはダニが言っていた球際の強度やゴール前の精度にこだわってやる必要がある。去年はJ1・4位と天皇杯準優勝という結果を残せましたけど、やっぱりまだまだ足りないものがある。そこにこだわってやりたいですね」。36歳のベテランは持てる経験値を全力で還元していく構えだ。

今季を迎えるにあたり、ポヤトス監督が特に強調していたのが、敵陣でボールを奪う回数増の重要性だという。

「シーズンインの時のミーティングで昨季のデータを出されて、自分たちは自陣で奪った回数は多いけど、相手陣でボールを奪う回数がリーグで少ないほうだというのを指摘されました。だからこそ、今年はより相手陣で奪う回数を増やさないといけないと。そうすれば、自ずと得点シーンやゴールに迫る回数も増えていく。僕も運動量や前へ出ていく力を生かせるようになると思うんで、意識して取り組んでいきたいですね」と彼は改めて力を込めていた。

試合出場数が減少も「全然イケる」

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