「圧倒的に有利なのはホームということ」G大阪・宇佐美が3年連続開幕弾でC大阪撃破だ…14日・大阪ダービーでJリーグ開幕

明治安田J1リーグは14日、G大阪―C大阪の伝統の“大阪ダービー”で熱戦の火ぶたが切られる。13日は両クラブがそれぞれの拠点で最終調整を行った。大阪ダービーは通算49回目で、リーグ対戦成績はG大阪の24勝7分け17敗。今季Jリーグの開幕カードを関西サッカー担当の森口登生記者が「占う」。J1は15日に7試合、16日に2試合を実施。J2とJ3は15日開幕。今年で33年目のJリーグは2026年にシーズン移行(秋春制)を控えており、2~12月の日程で行うリーグ戦は今季が最後となる。

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大阪北部では、無意識にでも1日に1度はG大阪の選手を目にする。街中や御堂筋線など電車内の広告で「負けられへんねん。応援してな」と声が聞こえてきそうなほど、副主将のGK一森純(33)、DF中谷進之介(28)ら7選手が訴えかけてくる。その中心で一段と強い眼光を放つのがFW宇佐美貴史(32)。G大阪は2020年を最後にリーグ開幕戦での白星は遠ざかっているが、宇佐美、頼むわぁ~と、期待感でいっぱいになる。

主将として昨季もリーグ12ゴールを挙げるなどチームをリーグ4位、天皇杯準Vへ導いた。熟成度も上がり、チームの核は来たるダービーへ「明らかに今週スイッチが入った。いい熱量を持ったトレーニングができている」と手応えを話す。

「ダービーとは全てのファン、全ての人たちに幸せを与えるもの」。そう意気込むスペイン出身のダニエル・ポヤトス監督(46)も3季目に突入。23年はリーグ16位と低迷したが、昨季で確立したスタイルはG大阪の武器となる。エースも「哲学や戦い方は浸透している部分もある。向こうより積み上げているものも大きい」。今季こそ悲願のクラブ通算10冠へ、機は熟した。

この日も練習終わりに詰めかけたサポーターが声援を送り、旗を振りまくった。宇佐美は「圧倒的に有利なのは、ホームということ」と断言した。寒風切り裂く大声援を背に、今季もサポーターに歓喜を届ける。え? 宇佐美、2年連続開幕戦ゴール決めてるって? ほな大阪ダービーも絶対決めるやんっ!?(森口 登生)

◆昨季の大阪ダービーVTR

▽5月6日 G大阪1―0C大阪(パナスタ) 誕生日だったG大阪のFW宇佐美が前半28分に先制。ダービーは19年以来、10試合ぶりの白星。C大阪のダービー連勝は5でストップした。

▽10月2日 C大阪1―0G大阪(ヨドコウ) 台風10号の影響で8月31日から変更。水曜日開催となるもチケットは完売。試合は後半3分にC大阪DF西尾が得点。C大阪はホームでのダービー戦3連勝とした。

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