G大阪が今季”三度目の正直”で天皇杯連覇! 浦和の9年ぶり戴冠を阻む Soccer Magazine ZONE web 1月1日(金)16時10分配信

三冠王者の底力! パトリックの2得点で今季初タイトルを獲得

 2016年の日本サッカーは、ガンバ大阪の天皇杯連覇で幕を開けた。元日の風物詩である伝統の天皇杯決勝が1月1日に行われ、9シーズンぶりの決勝進出となった浦和レッズと連覇を狙うG大阪が激突。FWパトリックの2ゴールによって、G大阪が2-1で勝利した。

浦和は準決勝の柏戦で負傷交代した日本代表MF柏木陽介が欠場。その試合での交代と同じくMF青木拓矢がスタメンに名を連ねた。

立ち上がりから、いきなりG大阪が決定機を迎える。前半4分、左サイドからMF宇佐美貴史がドリブルで突破すると、右アウトサイドで速いボールをゴール前へ。FWパトリックが右足で合わせたが、シュートは浦和GK西川周作に当たりクロスバーを直撃して跳ね返った。

その後も決定機を作っていたG大阪に同32分、歓喜が訪れる。FWパトリックが中盤からドリブルで独走すると、浦和DF森脇良太を振り切りGK西川と1対1になるビッグチャンス。三度目の正直とばかりにパトリックが冷静にシュートを決め、G大阪が先制に成功した。

反撃に出る浦和は同36分、右サイドからMF梅崎司が上げたクロスに、大会3試合連続ゴール中のFW李忠成が飛び込んでヘディング。シュートがゴールポストに当たって跳ね返ったところをFW興梠慎三が左足で押し込み、1-1の同点に追いついた。

終盤は浦和が猛攻も1点が遠く

 後半は立ち上がりから浦和がボールを持つ時間が続いた。その中で迎えた後半8分、G大阪はCKの場面でFWパトリックがマーカーのDF槙野智章を、ゴー ル前の密集を利用したスクリーンプレーで引き離し、MF遠藤保仁のマイナスのキックに右足で合わせてゴール。自身この日2点目のゴールで2-1とした。

浦和はMF関根貴大、FWズラタン、MF高木俊幸とベンチに控える攻撃的なカードを同24分までに次々と投入。同点ゴールを狙いにいく。両サイドに関根 と高木、中央に興梠、ズラタン、李が入り込む迫力のある攻撃を見せ、同28分には左から高木が上げたクロスに李がヘディングシュート。しかし、わずかに枠 を外れた。

猛攻を仕掛ける浦和は同38分にはCKから槙野のゴールが決まったかに思われたが、直前にファウルがあったとして取り消しに。終了間際には再び槙野が決 定機を迎えたが、GK東口順昭に防がれた。1点が遠く、試合はこのままタイムアップを迎えて、G大阪が昨季に続く連覇を達成。今季はJリーグのチャンピオ ンシップ決勝でサンフレッチェ広島に、ナビスコカップ決勝では鹿島アントラーズに敗れて優勝を逃していただけに、”三度目の正直”での戴冠となった。

一方の浦和は13年のナビスコカップ決勝、14年のリーグ戦、そしてこの天皇杯と、3シーズン連続で勝利すればタイトルを獲得できるゲームに敗れる結果となった。

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