ガンバ大阪がFW陣で不安?2選手の獲得消滅か。林大地は負傷離脱中
2月14日の明治安田J1リーグ開幕戦でセレッソ大阪と対戦するガンバ大阪。大阪ダービーまで残り2週間を切っているが、FWの陣容で不安を抱えている可能性が。韓国1部・全北現代所属のブラジル人FWチアゴ・オロボ、そしてスウェーデン1部ユールゴーデンIF所属のトルコ人FWデニス・ヒュメットの獲得は実現しないという。
現在31歳のチアゴは、身長190cmのセンターフォワード。2021年9月までブラジル国内の複数クラブを渡り歩いた後、サウジアラビアや韓国2部・慶南FCを経て、2023年1月に慶南から大田ハナシチズンへ移籍。大田ハナシチズンではおよそ1年半にわたりFW石田雅俊(元ジュビロ磐田)とチームメイトだったほか、2023シーズンに韓国1部リーグ戦で14ゴールと、絶対的ストライカ-として活躍。わずか1年で全北現代へ移籍した。
そして全北加入1年目の2024シーズンも、リーグ戦32試合の出場で7ゴールをマークも、プレーオフでスタメン出場ゼロと序列低下が顕著に。AFCチャンピオンズリーグ2でも6試合中2試合の出場にとどまっている。
チアゴの去就については、韓国メディア『スポーツ朝鮮』が1月21日に「Jリーグクラブへ移籍する可能性が非常に高い」「近日中に公式発表」と報道。現地の一部情報筋は、同選手の新天地がG大阪であることもあわせて伝えていた。
しかし同メディアは23日になって「全北現代に残留する可能性が高まっている」とリポート。「G大阪の提示した移籍金が非常に低い」「交渉でトラブルがある」など、移籍破談の可能性がある理由のひとつにオファーの内容をあげると、現地の一部情報筋は2月4日に「チアゴがG大阪へ移籍することはない」と伝えている。
一方で現在28歳のヒュメットは、身長189cmで右利きのセンターフォワード。スウェーデン1部強豪のマルメFFの下部組織出身であり、スウェーデン、フランス、トルコ国内でプレーしたほか、U21トルコ代表選出の実績を持っている。
2024年2月にカルマルFFからユールゴーデンIFへ完全移籍すると、同シーズンのスウェーデン1部リーグ戦で14ゴールを挙げるなど、湘南ベルマーレ下部組織出身のDF小杉啓太とともに主力選手として活躍。UEFAヨーロッパカンファレンスリーグでも、全12試合中11試合のスタメン出場で6ゴール2アシストと結果を残している。
そんなヒュメットの去就を巡っては、スウェーデン紙『エクプレッセン』が1月下旬に「G大阪が獲得を狙っている」とリポート。ユールゴーデンIFは移籍金110万ユーロ(約1億8000万円)のオファーを拒否したが、G大阪は2500万スウェーデン・クローネ(約3億5000万円)まで増額して再度オファーを提示したとみられる。
しかし『Sport Bladet』が2月2日に伝えたところによると、ユールゴーデンIFのスポーツディレクターを務めるボッセ・アンデション氏は「ヒュメットに関して新聞で書かれていたことは真実ではない」などとG大阪移籍報道を否定。「彼を放出する必要は全くない」と、オファーに応じない姿勢を見せたという。
G大阪のFW陣では、母国復帰報道が飛び交っていたチュニジア代表FWイッサム・ジェバリが残留を明言。FW宇佐美貴史やFWウェルトンとともに攻撃陣をけん引することが期待される。ただ一方でFW林大地は、2025シーズンの始動日である1月7日の時点で松葉杖姿であったことから、開幕戦には間に合わないと考えられる。2月4日時点でストライカ-の獲得がなく、林不在の穴が埋まっていないだけに、FWの選手層にやや不安を抱えたままC大阪戦に臨む可能性は十分考えられる。