稲本潤一氏が川崎Fの育成部コーチに就任 「日本を代表する選手へ成長するようサポートしたい」

サッカーのJ1川崎フロンターレは20日、元日本代表MF稲本潤一氏(45)が来季、育成部コーチに就任すると発表した。今季は関東リーグ1部の南葛SCに所属し、4日に現役引退を表明していた。

稲本氏は「黄金世代」と呼ばれる1979年度生まれで、2002年W杯日韓大会では2得点し、日本初の決勝トーナメント進出に貢献。G大阪の育成組織出身で名門アーセナルやフラム、ガラタサライ、Eフランクフルトなど海外7クラブでプレーし、10年に川崎Fで国内復帰を果たして5季在籍した。

引退会見では「これだけやってくると現場から離れるのは凄く寂しくなるので、指導者の道に行くと思う」と話していたが、育成部コーチでの古巣復帰が決まってクラブを通じてコメント。「またクラブに貢献できる機会をいただけたことを大変うれしく思います。近年では年齢に関係なく、才能ある選手たちが早い段階でプロの舞台で活躍できる環境が整ってきています。私も指導者として、彼らがプロとして通用するスキルを磨き、将来日本を代表する選手へと成長していけるよう全力でサポートしていきたいと思います」と語った。

稲本 潤一(いなもと・じゅんいち)1979年(昭54)9月18日生まれ、大阪府出身の45歳。G大阪で1997年に当時最年少の17歳6カ月でJデビュー。2001年、当時のベンゲル監督に見込まれ、名門アーセナルへ移籍。フラム、ガラタサライ、Eフランクフルトなど海外7クラブでプレー後、10年に川崎Fで国内復帰。札幌、J3相模原を経て22年に関東1部の南葛SCへ加入。J1通算225戦19得点。00年シドニー五輪も経験。W杯には02、06、10年と3度出場し、国際Aマッチ通算82試合5得点。妻はモデルの田中美保。1メートル81、77キロ。

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