広島、逆転Vならず…来季ACLE圏の2位で終える 加藤の“同点弾”はオフサイドで取り消し
◆明治安田J1リーグ▽第38節 G大阪3―1広島(8日・パナスタ、3万4653人)
2位広島は最終節にアウェーで4位G大阪に1―3で敗れ、9年ぶり4度目の優勝はならなかった。
広島が勝利し、首位神戸が引き分け以下なら逆転優勝が決まる一戦。前半13分に相手右CKのクリアボールを拾われ、左クロスからゴール前でG大阪のFW坂本一彩に左足シュートを打たれ、先制点を許した。
0―1の後半25分、左クロスをFW加藤陸次樹が巧みな胸トラップから左足シュートでゴールネットを揺らした。だが、ビデオ・アシシタント・レフェリー検証の末、オフサイドがあったとして取り消された。
逆に、同36分に自陣左のFKをファーサイドで折り返され、G大阪DF中谷進之介に押し込まれて失点。さらに、44分には坂本にダメ押しの3点目を奪われた。後半アディショナルタイム3分に左クロスから加藤がヘディングシュートで1点を返したが、反撃はここまでだった。
神戸が3―0で勝利したため、広島の結果に関わらず、神戸が2連覇を決めた形となった。広島は2015年以来のリーグ制覇はかなわなかったが、来季アジア・チャンピオンズエリート出場圏の2位でフィニッシュした。
広島は今夏に日本代表FW大橋祐紀、同MF川村拓夢が海外移籍したが、MF川辺駿やMFトルガイ・アルスランらを補強。7~8月に6連勝し、9月に首位に立ったが、終盤に3連敗と失速した。