G大阪、山田弾で逃げ切りリーグ3連勝でACLE出場に望み…新潟は8試合未勝利で今節での自力残留は決められず
明治安田J1リーグでは30日、第37節のアルビレックス新潟vsガンバ大阪がデンカビッグスワンスタジアムで行われた。
2024シーズンのリーグ戦も残り2試合。現在16位の新潟は今節、引き分け以上で自力での残留が決められる。そんな一戦に向け、9日に行われたJ1第36節の柏レイソル戦からスタメン2名を変更。谷口海斗に代えて、小見洋太を起用した。古巣戦の小野裕二も先発入りしている。
一方、23日の天皇杯決勝でヴィッセル神戸に0-1で敗れ、準優勝に終わったG大阪。リーグ戦では現在4位に位置しており、3位のFC町田ゼルビアとの勝ち点差は「3」。来季のAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)出場権獲得のためにも負けられない一戦だ。天皇杯決勝からはスタメン1名のみ変更。倉田秋に代えてウェルトンが先発のピッチに立った。
試合は同スタジアムで2009年から無敗を誇るG大阪のペース。6分には坂本一彩、9分にはゴール前まで顔を出した中谷進之介がシュートで新潟を脅かす。その後も流動的なパスワークで攻勢を続けるG大阪は16分に決定機。自陣で中央に絞った黒川圭介が中谷からボールを受けると、スルーパスを送る。坂本が最終ラインを突破し、GKとの一対一を迎えたが、ここはGK小島亨介に軍配が上がった。
それでも迎えた18分、G大阪が先制。鈴木徳真のパスを受けた黒川がボックス左外から絶妙なクロスを送り、中央で山田康太が頭で合わせてゴール右に叩き込んだ。
先制を許した新潟は反撃に転じると、すぐさまチャンス到来。21分、長谷川元希がボックス左深い位置に侵攻し、ゴール前に折り返す。走り込んだ小野が右足で合わせるが、ボールは無情にもゴールの頭上を越えていき、ゴールとはならない。31分にも橋本健人のクロスをウェルトンがクリアしようとしたボールがゴール方向へ。しかし、GK一森純が素早く反応し、これを防いだ。
前半のうちに追いつきたい新潟は43分、橋本の右CKをニアサイドの秋山裕紀がヘディングシュート。GK一森が掻き出したボールを小野がボレーで合わせると、ゴール前の中谷がヘディングでクリア。最後はこぼれ球を拾った小見がペナルティアーク左外から右足を振り抜くが、GK一森がパンチングでセーブして、G大阪がこの波状攻撃を凌いだ。
後半に入っても引き続き、新潟が攻勢を継続。だが、G大阪も粘り強いディフェンスでゴール前への侵入を許さない。そんななか、残留へ勝ち点1が欲しい新潟は66分、小見洋太とダニーロ・ゴメスを下げて太田修介と谷口海斗、74分に小野裕二を下げて長倉幹樹を投入する。
それでもリーグ屈指の堅守の前に思うようにチャンスを作れない新潟。一方のG大阪は76分、ボックス手前で鈴木、山下諒也、坂本とつなぎ、ダワンがボックス右浅い位置からファーサイドにクロスを送る。ここに先制点を奪った山田が飛び込んだが、追加点とはならない。
新潟にも終盤にチャンス。86分、橋本のスルーパスに抜け出した長倉がボックス左から左足を振り抜く。GK一森の意表を突くも左ポストに嫌われた。
難を逃れたG大阪はその後、交代カードの使用や敵陣コーナー付近でのキープなどで時間を消費し、試合をクローズ。1-0で逃げ切りに成功し、リーグ戦3連勝を達成。ACLE出場にも望みをつないだ。一方、新潟はリーグ戦8試合未勝利に。今節での自力での残留は決められなかった。