「J2沼」なんて関係なし! J2降格1年目に無双した最強チーム(3)3冠の革命前夜!? 主力維持で問題なく優勝

下部リーグへの降格ほど悲しく、恐ろしいものはない。J2降格後、なかなかJ1復帰が叶わず『J2沼』に引きずり込まれてしまうクラブも少なくないからだ。しかし、圧倒的な強さで1年でのJ1復帰を果たした例もわずかにある。そこで今回は、J2降格1年目で無双して「環境破壊」を引き起こした最強チームを紹介する。※成績はデータサイト「Transfermarkt」とJリーグ公式記録を参照。情報は全て11月8日時点。

ガンバ大阪(2013シーズン)

監督:長谷川健太

革命前夜。2013シーズンのガンバ大阪は、そう呼ぶに相応しい力強いチームだ。

話は2012シーズンから始まる。G大阪は2002年から長期政権を築いた西野朗監督が2011年をもって勇退。2012シーズンは新たな体制で臨むことになった。西野氏の後任監督にはジョゼ・カルロス・セホーン氏が就任し、コーチ陣には呂比須ワグナー氏が名を連ねた。

しかし、これがまずかった。新体制で攻撃的な姿勢を貫いたチームは、守備が大崩壊。リーグ17位の65失点を喫してクラブ史上初のJ2降格が決定した。

衝撃的な大下落を経験し、G大阪は2013シーズンを迎える。

1年でのJ1復帰を目指し、2013シーズンから指揮を任されたのが長谷川健太監督だ。幸いなことにJ2降格によって主力が流出することは避けられたため、チームは安定した戦力を維持。リーグ開幕から12試合連続無敗という盤石の戦いを見せ、前半戦を首位で折り返している。

その後、後半戦では一時リーグ首位を明け渡したことはあったものの、終盤には5連勝を含む6試合無敗を記録。1位でシーズンを終え、見事にJ2優勝を果たした。

この2013シーズンが「革命前夜」だと言える理由、それはG大阪が翌2014シーズンに前人未到の偉業を成し遂げたからだ。長谷川監督の下で勝者のメンタリティを植え付けられたチームは、J1復帰1年目にして国内3冠を達成。J1に未曾有の旋風を巻き起こした。

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