G大阪がPK戦寸前、延長後半ATに坂本弾で天皇杯決勝進出を決める

◇天皇杯準決勝 G大阪3―2横浜(2024年10月27日 パナソニックスタジアム吹田)

G大阪が劇的な延長戦での決勝弾で横浜を下してファイナル進出を決めた。

G大阪は前半26分にMF山田康太(25)の芸術的なミドルシュートで先制したものの、37分、後半43分にゴールを許して逆転されてしまう。残り時間がなくなる中、G大阪は後半アディショナルタイム3分にMF鈴木徳真(27)の左サイドからのクロスボールをDF中谷進之介(28)がヘディングで合わせて同点に追いついた。

さらに、PK戦寸前の後半アディショナルタイム5分、DFラインから出たボールをセンターライン付近からFW宇佐美貴史(32)が転倒しながらスルーパスを出す。このパスに反応したFW坂本一彩(21)がドリブルで相手DFをかわして左足シュートを横浜ゴール右下に決めた。

「もう足がつりそうって感じだったから、スピードを上げてっていうよりは左右に相手(DF)を振って、タイミングでシュート…ってイメージでした」と振り返る。「ゴール前の仕掛けが武器と言いながら試合ではあんまり作れてなかったんで、今日はそれが見せられた」と最高の笑顔を見せた。

G大阪はこれまで9つのタイトルを獲っており、この天皇杯に勝てば2ケタになる。宇佐美は「(ユニホームに)10個目の星をつけるチャンスですし、決勝も勝ってみなさんと死ぬほど喜びたいなと思います」と2015年以来の優勝を誓っていた。

決勝の相手は京都を2―1で破った神戸。天皇杯決勝の関西勢対決はJリーグ発足後は初めて。1953(昭28)年に行われた第33回大会で全関学が延長戦の末に5―4で大阪クラブに勝った一例があるのみだ。

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