【G大阪】積み上げの成果でホーム連勝へ GK一森純「より良くするための機会」23日名古屋戦

ガンバ大阪は22日、大阪・吹田市内の練習場で非公開練習を行い、名古屋グランパス戦(23日、パナスタ)に向けて調整した。

18日の川崎フロンターレ戦では終盤に追い付かれはしたものの、攻撃面では確かな積み上げを感じさせる戦いをみせた。GK一森純(33)は「中断期間で攻撃の部分をやってきて、1つ成果が出た。より良くしていくために名古屋戦は良い機会になる」と話し、この試合をチーム力アップにつなげる重要なものと捉えて臨む。

前節に左太もも裏を痛めたMFウェルトン(27)は、ポヤトス監督が「メディカルスタッフの決定はまだだが、今週は難しいのではないか」と話しており、少なくとも出場停止の天皇杯準決勝までは欠場となる見込み。それでも後方から攻撃を支えるDF黒川圭介(27)は「ゴール前のトレーニングや相手を揺さぶって崩す練習を重ねてきた。サイドの厚みは自分が出さないといけない」とサイドの攻防から積極的に相手のポケットを取りに行く動きもイメージし、主導権を握ることを狙う。

チャンスの回数は増えているだけに、期待が高まるのはFW宇佐美貴史(32)の決定力。その宇佐美は「相手は(守備の)枚数が多いので、相手の想像を上回っていくようなアイデアとか、コンビネーションがないといけない」と、自分たちから果敢に仕掛けていくことで得点を生み出す考えを口にした。

昨季まで名古屋に所属し、相手をよく知るDF中谷進之介(28)は「(守備陣が)引くのは早いと思うけど、天皇杯広島戦で(岸本)武流が決めたような位置からのシュートは狙える。どんどん(足を)振っていくべきかなと思う」とし、今季のG大阪では多くないミドルシュートもカギになると語った。

この名古屋戦では、FW林大地(27)のパナスタデビューも期待される。今夏加入した林は、ひざのリハビリで出遅れたが、前節に途中出場でピッチに立って初出場。これまで「9番(タイプ)がいない」と嘆いてきた指揮官からは「大地が加わることで前の基準、起点ができるし(危険な)エリアに入ってくれる」と頼りにされ、残り試合での攻撃のキーマンとなりそうだ。前節はなかなかボールを受ける機会がなかったが、背番号91はこの試合に向けて「練習からボールが来ているのはある。あとはその場面が試合でどれだけ出るか。限られた時間の中でも最善を尽くしたい」と意気込んだ。

27日に天皇杯準決勝の横浜F・マリノス戦(パナスタ)を控えることもあり、中谷は「リーグは残り4試合で、ホームでできるのはあと2試合。天皇杯につなげる意味でも勝ちたい」。積み上げてきた攻撃で結果を出すことで、リーグでの上位と天皇杯でのタイトル獲得を目指す。【永田淳】

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