G大阪、FW宇佐美貴史のアディショナルタイム2ゴールで劇的逆転勝利「(PKは)めちゃくちゃ緊張してたし、不安でした」
◆明治安田J1リーグ▽第33節 G大阪2―1札幌(5日・パナソニックスタジアム吹田)
クラブワーストタイ記録の10試合連続勝ちなしまであと1試合と迫っていたG大阪は、後半アディショナルタイムに元日本代表のFW宇佐美貴史が2ゴールを挙げて大逆転。リーグ戦は7月14日の鳥栖戦以来、10試合ぶりの白星を届けた。
前半8分、自陣右サイドでDF福岡将太がボールを奪われると、G大阪ユース出身の札幌FW白井陽斗にペナルティーエリア右からゴール左への先制弾を決められた。1点を追う前半18分にはFW坂本一彩がゴール正面からシュートを放つもののクロスバーを直撃。同39分にはMF山田康太の鋭いシュートも同じくバーを直撃し、決定機をものにできなかった。
1点追う形で迎えた後半3分は、MFダワンがドリブルで突破し、ペナルティーエリア手前でFW坂本へボールを送ったが、シュートはゴール左へ外れた。G大阪は後半20分でFW宇佐美貴史、MFウェルトンを投入。後半32分にはFW宇佐美の右CKからのクロスにMF岸本武流がヘディングするものの、GKの好セーブに阻まれた。
アディショナルタイム(AT)5分が提示された試合終盤、VAR判定で相手のハンドが認められ、PKを獲得。途中出場の宇佐美がゴール左に決め切り、同点に追いついた。エースは2015年以来となる2ケタ得点に到達すると、同AT8分にペナルティーエリア手前からドリブルで進入、ゴール正面から右足を振り抜き、逆転の2ゴール目を挙げた。試合終了後には喜びのあまりピッチにうずくまり、雄たけびをあげた。
試合後のヒーローインタビューでは「自分が試合に出てチームを勝たせてやるって気持ちで試合に出てました。(PKは)めちゃくちゃ緊張していたし、不安でしたけど、思いっきり決めてやれって思っていきました」と振り返った。サポーターには「2点を取れたのは皆さんの応援があってこそ。今日の勝ちを全員で分かち合いましょう!」と感謝を伝えた。