残留争い中の札幌、痛恨の逆転負け…G大阪は“エース”宇佐美の後半AT2発で10戦ぶり白星!
明治安田J1リーグでは5日、第33節のガンバ大阪vs北海道コンサドーレ札幌が行われた。
9試合未勝利の5位・G大阪が、直近7試合4勝2分け1敗と調子を上げている19位・札幌をホームに迎えた一戦。G大阪は坂本一彩やダワン、山下諒也ら、札幌は青木亮太や菅大輝、駒井善成らを先発起用した。
試合は早々の8分に動く。加入後初先発となった白井陽斗が前線からの猛プレスで福岡将太からボールを奪取。そのまま右サイドから中央へと侵攻し、左足でGK一森純との一対一を制して古巣のネットを揺らす。
反撃に出るG大阪は18分、カウンターからボックス手前中央の坂本が右足を振り抜いたがGK菅野孝憲が指先でわずかにタッチ。シュートはバーに直撃し、得点には繋がらない。
ボールを動かしながら同点を目指すG大阪は39分にも決定機。ボックス中央浅い位置でパスを受けた山田康太が右足で強烈なシュートを繰り出したがまたしてもバーに嫌われる。
リードして試合を折り返した札幌はハーフタイムに荒野に代えてジョルディ・サンチェスを投入。攻め込まれるシーンも多い中で長身FWをターゲットとしてシンプルな形を増やしていく。
一進一退の攻防が続く65分に両チームともに選手交代。G大阪は山下諒也と福田湧矢に代えて宇佐美貴史とウェルトン、札幌は白井に代えて深井一希を送り出す。
終盤にかけても互いに交代策を駆使していく中で85分にはゴール前でフリーになっていた中谷進之介がヘディングシュートを放ったが枠を捉えず。それでも後半AT、クロスに対処した場面で大﨑玲央のハンドがあったとしてVARオンフィールドレビューの末にPKの判定。キッカーの宇佐美が94分に沈めてG大阪が土壇場で追いつく。
そして98分にG大阪のエースがホームを沸かす。ボックス手前左でボールを持った宇佐美がドリブルで次々と札幌の選手を翻弄し、右足でネットを揺らした。宇佐美はこれで今季11得点としている。
直後に試合が終了し、2-1で逆転勝利を飾ったG大阪が10戦ぶり白星。一方の札幌は3試合ぶりの黒星を痛恨の展開で喫した。