Jリーグ史上最大の大逆転劇と言えば…。町田猛追の広島を見て思い出される“伝説のチーム”
3冠の偉業を達成
今季のJ1リーグで首位のFC 町田ゼルビアにここにきて猛烈なプレッシャーをかけているのが、2位のサンフレッチェ広島だ。30年ぶりのリーグ6連勝を飾り、一時は町田と最大「12」もあった勝点差を残り10試合のタイミングで「2」に縮めているのだ。
町田の過去5試合のリーグ戦績が1勝2分2敗という事実を考えると、勢いは明らかに広島が上。逆転優勝に期待を膨らませている広島のファン・サポーターは多いはずだ。
さて、J史上最大の大逆転劇と言えば2014年シーズンのガンバ大阪だ。J1リーグ14節終了時点で降格圏の16位に沈み、首位の浦和とは勝点14差と厳しい状況にあったが、中断明けの15節から5連勝で波に乗ると、22節から7連勝で2位に浮上。そして32節で浦和との直接対決を制し、33節で初めて首位に立ってその勢いのまま優勝を果たした。
しかも、この年のG大阪はリーグカップ、天皇杯も制して3冠の偉業を達成。まさに“伝説のチーム”である。
奇しくも、今季の広島はルヴァンカップ、天皇杯に勝ち残っている(さらにACLもある)。過密日程という困難を乗り越え、栄冠を掴めるか。
一時は苦しみながらも後半戦の猛チャージで優勝戦戦に食い込む広島の戦いぶりは、14年のG大阪に重なる部分があると言える。