堂安 律、宮崎自主トレ独占密着インタビュー!!! ”ニッポンの10番”が再始動!!!

新シーズン開幕前、堂安 律が自主トレの地に選んだのは南国・宮崎だった――。じっくりと時間をかけて自身の課題と向き合った充実の4日間の手応え、サッカー日本代表の”背番号10″を身にまとってプレーした1年間の軌跡、約1ヵ月後に迫る2026年北中米W杯アジア最終予選への覚悟を独占告白!

【写真】自身の課題である横の動きを徹底強化する堂安 律

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■充実の4日間で〝横の動き〟を強化!

――そもそもなぜ宮崎を自主トレの地に選んだんですか?

堂安 ガンバ大阪時代に宮崎の綾町でキャンプをやっていたんですよ。ごはんがすごくおいしかった印象が強くて。ジャイアンツが好きなんで、春季キャンプの練習場を見に行った記憶もあります(笑)。

――今回、キャリアで初めて本格的な自主トレを実施したのはどうしてですか?

堂安 いろいろ理由はあるんですけど、昨季前半戦の調子が良くなかったことが大きくて。これまでのキャリアを通して、「堂安 律は後半戦から調子を上げて冬に活躍する」というイメージが強いと思うけど、やっぱりどこかで変えないといけないなと。

これまでオフはプレシーズンに合わせて体を動かすという感覚が強かったけど、今年は真逆。オフにしか克服できない課題、チャレンジできない練習を重点的にやり込みました。

4、5年前にPSVで壁にぶち当たってもがき苦しんで、「人より頑張ればうまくいく」という感覚を持つことができたけど、そこから少し時間がたって、「人より頑張っているのに、と考える時点で間違っている」と思うようになって。「人と同じ練習量でも、高い質でやれば結果が出る」という感覚がここ数年すごくありました。

実際、カタールW杯の前にイメージトレーニングなど含めて、いい準備ができたことで本大会でも結果を出せました。

とはいえ、最近は練習量をあまり増やせていないなとも感じていて。別に努力していないわけじゃないけど、いろいろ経験して調整の仕方がうまくなりすぎてしまったというか。

だから、今年はあえてオフを返上してでも自主トレを本格的にやることで、何か新しいきっかけが生まれればと思ったんです。

――PSVで葛藤し、その後、ビーレフェルトでひと皮むけた成長の過程は、著書『俺しかいない』(集英社)でも詳述されていますが、あの時期は練習やメンタルトレーニングなど、多種多様な取り組みをしていましたよね。

堂安 いろいろ手を出したことは絶対に間違っていなかったという自信はあります。ただ、あのときは「なんで結果が出ないんだ」と思っていたし、メンタリティが不安定だった。今は当時より経験を積んだし、サッカー選手として賢くなりつつある。

ただ、賢く練習しているだけじゃもうひとつ上には行けないし、俺の本来の姿は、4、5年前のもだえ苦しんで毎日追求していた姿だと思うので。2年後の北中米W杯に向けて、もう一度、自分に鞭を打つことでもうひとつ上に行きたいし、今のメンタリティなら絶対に結果が出る気がするんです。

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