【五輪代表】左腓骨のひびで戦列離脱の半田陸帰国 笑顔で「次は最終予選」とA代表掲げる
左足を負傷し、パリオリンピック(五輪)の男子サッカー日本代表を離脱したDF半田陸(22=ガンバ大阪)が29日、フランスから羽田空港に帰国した。
自ら重いスーツケースを引き、歩いて到着エリアから姿を見せ、日本サッカー協会(JFA)の職員の出迎えを受けた。
半田によると、初戦のパラグアイ戦を前にした紅白戦で、昨年7月に骨折した左腓骨(ひこつ)を痛めたという。現地での検査の結果、骨折ではなくひびが入った状態。「ひびなので歩けますよ」と笑い「日本でも検査を受けますが、全治は分からない。2カ月ぐらいかな」と話した。
日本代表の試合は2試合、スタンドから観戦した。1次リーグ第2戦・マリ戦での劇的勝利と、日本代表の8強進出を見届けての帰国。軽傷だったら最後まで同行を考えたが、日本に戻っていち早くリハビリに励むため帰国を決めた。
マリ戦後には、チームメートのMF山田楓喜(23=東京ヴェルディ)が半田のユニホームを着て城内を歩いた。半田は「うれしかったですね」と振り返り、MF山本理仁(22=シントトロイデン)が後半37分、体力的に苦しい時間帯にゴール前まで走り、泥くさく得点を決めたことに「あの理仁が…」と突っ込みをながら笑った。
五輪代表離脱と悔しい思いもあるが、今は前を向いている。「次は(W杯)アジア最終予選に向けて頑張りたい」と、笑顔で次の目標を語った。