【一挙プレビュー】J1は”金J”開催の4位神戸と7位広島の一戦に注目! J2は3位清水が無敗の”聖地”アイスタに6位浮上の千葉を迎え撃つ | Jリーグ

7月5日から7月7日にかけて開催されるJリーグ(J1・J2)の試合プレビューを一挙に紹介。J1リーグの10試合、J2リーグの10試合が各地で開催される。

7月5日

7月6日

18:00 鹿島アントラーズ vs 北海道コンサドーレ札幌(J1)

鹿島は神戸との6ポイントマッチで1-3の逆転負け。負けなしが『11』でストップした一方、ここ4試合は3分1敗と勝利がなく、正念場を迎えている。キーマンは出場停止から復帰するFW鈴木優磨。精神的支柱としての役割も担うエースはやはり、常勝クラブに不可欠な存在だ。

札幌は泥沼の7連敗中。ここ最近は最少失点に抑え、守備に改善が見られる一方、4試合ノーゴールが続く攻撃面が課題となっている。この苦しい状況で奮起に期待したいのはFW鈴木武蔵。4年ぶりに復帰したストライカーに今季初得点が生まれれば、チームの雰囲気は一変するはずだ。

18:00 東京ヴェルディ vs セレッソ大阪(J1)

東京Vは横浜FMとの伝統の一戦に2-1で勝利。今季開幕戦の雪辱を果たし、またしても連敗をしない強さを示した。前半戦で敗れた相手と再び対戦する今節はMF山田楓喜に注目。前節先発に復帰し、パリ五輪のバックアップメンバーに選出されたレフティーはチームを勝利に導けるか。

C大阪は2連勝で5位に浮上。得点ランキング1位の15ゴールを挙げるFWレオ・セアラを軸に、7戦無敗と好調を維持している。一方、最終ラインではDF西尾隆矢がパリ五輪のメンバー入りを勝ち取った。クラブ生え抜きCBは同世代のFW木村勇大、FW染野唯月との注目の攻防に臨む。

18:00 FC町田ゼルビア vs 名古屋グランパス(J1)

町田はG大阪との上位対決を制し、2位との勝点差を『5』に拡大。2試合スコアレスドローが続いていただけに、3得点が生まれた内容面にも収穫を得た。そして、首位チームからはMF平河悠とFW藤尾翔太がパリ五輪へ。J1初年度の躍進をけん引する快速WGとストライカーに要注目だ。

名古屋は開幕3戦以来の3連敗。今季は2得点以上を記録した試合で全勝を収めており、今節は最後に勝利した5月の鳥栖戦以来となる複数得点を奪えるか。注目はMF久保藤次郎。前節、第5節以来の先発でゴールを奪ったWBには今節もサイドを切り裂くドリブル突破を期待したい。

18:00 いわきFC vs 大分トリニータ(J2)

いわきは長崎、横浜FCと続いた2連戦に連敗。疲労の色は隠せず複数失点を喫したが、DF照山颯人のリーグ戦復帰とFW棚田遼の初先発は収穫だ。前回の大分戦ではFW近藤慶一が途中出場直後に先制弾。昨季のホーム大分戦でもゴールネットを揺らしており、9番の活躍に期待が懸かる。

対する大分の前節は甲府とドロー。勝ちなしが9試合に伸びた一方、3選手を出場停止で欠くなかで新たな表情を見せた。その一人が、短い出場時間ながら立て続けに相手ゴールを脅かしたFWキム・ヒョンウ。チームは4試合無得点が続いているが、窮地を救うJ初ゴールは生まれるか。

18:00 横浜FC vs ブラウブリッツ秋田(J2)

横浜FCは7連勝で2位をキープ。前節は前半に苦しんだもののGK市川暉記を中心に耐えしのぎ、終わってみれば4-0の快勝となった。前回対戦では秋田のストロングである球際の局面で優位に立ち、2-0で完勝。ハードワークに下支えされる安定感を携え、クラブ新記録となる8連勝達成に挑戦する。

秋田は山形との“奥羽本戦”に3失点で敗戦。内容面も“秋田らしさ”からは程遠く、吉田謙監督は「顔を洗って出直したいです」と振り返った。期待が懸かるのは4月の横浜FC戦を欠場していたDF蜂須賀孝治。相手のキーマン・MF山根永遠とのマッチアップを制して流れを呼び込みたい。

18:00 ヴァンフォーレ甲府 vs 徳島ヴォルティス(J2)

大分に引き分けて8試合勝利なしとなった甲府は、篠田善之監督との契約解除を発表。新指揮官にはコーチを務めていた大塚真司氏が就任した。前節は久々に出番をつかんだGK山内康太が好セーブを披露し、14試合ぶりの無失点。手応えを今節につなげ、リスタートの1勝をもぎ取れるか。

徳島は長崎に終盤追いつかれて2-2のドロー。ただ内容面で互角以上に渡り合い、首位チームを土俵際まで追い詰めた。甲府との前回対戦は2月の開幕節で、ホームで1-5と屈辱的な大敗。当時と違う姿を見せたい今節は、2戦連発と飛躍のときを迎えているFW坪井清志郎に注目だ。

18:00 藤枝MYFC vs 水戸ホーリーホック(J2)

群馬を逆転で下した藤枝は連敗を『3』でストップ。ただ前半の出来には課題が残り、須藤大輔監督は「後半のような戦いを前半からしていきたい」と引き締めた。前節はMF西矢健人が決勝点のスーパーミドルを含む1G1A。J2を代表するボランチへ成長を遂げたレフティーに要注目だ。

水戸は前節終盤に追いつかれ、山口とドロー。狙いどおりの“ウノゼロ”で勝ち切れなかった悔しさは残るものの、上位相手に手ごたえ十分の戦いを繰り広げた。藤枝には昨季から3戦全敗。雪辱を期す一戦では、加入後即フル出場を果たしたDF長澤シヴァタファリに大きな期待が懸かる。

18:30 浦和レッズ vs 湘南ベルマーレ(J1)

浦和は2連勝。DF酒井宏樹やDFアレクサンダー・ショルツら中心選手が相次いでチームを離脱したが、MF伊藤敦樹が新主将に就任し、新たなスタートを切る。またDF大畑歩夢がパリ五輪メンバーに選出されたことも明るい話題で、今季初アシストを記録した前節に続く活躍に期待が懸かる。

湘南は京都との下位直接対決で痛恨の黒星。2-0から逆転負けを喫した磐田戦以降6試合勝利がなく、正念場を迎えている。キーマンはFW福田翔生。4月のJ1初ゴールから得点を量産してきたものの、6月の5試合は無得点。前節は悔しいPK失敗があっただけに、一層気合いの入る一戦だ。

18:30 アルビレックス新潟 vs サガン鳥栖(J1)

新潟は6月を2勝3分と無敗でフィニッシュ。町田や鹿島、広島といった優勝を争うクラブにも互角に渡り合い、内容・結果ともに実りのある月を過ごした。今季初の連勝が懸かる今節はFW谷口海斗に注目。前節も持ち味とする豪快なシュートを突き刺したFWは3戦連発を狙う。

鳥栖は3日の横浜FM戦を1-0で制し、連敗を『2』でストップ。前半から一進一退の攻防を繰り広げると、後半にFW横山歩夢が決勝ゴールを奪った。一方、最終ラインではパリ五輪メンバー入りを果たしたDF木村誠二が完封勝利に貢献。アウェイ連戦の今節も成長著しいCBに要注目だ。

18:30 ジュビロ磐田 vs 川崎フロンターレ(J1)

磐田は浦和に0-3で敗れ、4試合ぶりの黒星。内容・結果ともに低調な90分を過ごしただけに、今節はホームで奮起した姿を見せたいところだ。注目はFWジャーメイン良。戦線復帰を果たしてからは4試合無得点が続いており、ゴールを量産したリーグ前半戦の輝きを取り戻せるか。

川崎FはDF高井幸大がパリ五輪メンバーに選出。192cmの高身長を誇る大型CBは今季最終ラインの定位置を確保し、攻撃力なチームを下支えしている。本大会での活躍に期待が懸かる一方、チームは2試合続けて終盤の失点で勝点を取りこぼしており、今節こそチームを完封勝利に導きたい。

18:30 清水エスパルス vs ジェフユナイテッド千葉(J2)

3位・清水は得意のホームゲームで岡山に完勝。特に後半は本来の良い距離感でボールを動かし、連敗を『2』で食い止めた。今節も引き続き“聖地”アイスタでの上位対決。前節2得点のFWカルリーニョス・ジュニオとMF乾貴士が出場停止となるなか、MF矢島慎也の活躍に期待したい。

千葉はプレーオフ圏内の6位に浮上。相手のミスを見逃さずに同点、CKから勝ち越しと、したたかさを見せて接戦をモノにした。清水戦は通算で大きく負け越しており、日本平に限れば最後に勝ったのは2006年。今度こそ“要塞”を攻略し、現時点で『10』離れる相手との勝点差を詰められるか。

19:00 柏レイソル vs FC東京(J1)

柏は鳥栖を4-1で下し、7試合ぶりの白星。ここ2試合はいずれも複数得点と攻撃面に成果が表れている。また、パリ五輪メンバーにはFW細谷真大とDF関根大輝が選出。大岩JAPAN不動のエースと、大学在籍中ながら今季飛躍的な成長を遂げている右SB。攻守の要2人が夢舞台の切符を手にした。

FC東京からはMF荒木遼太郎とGK野澤大志ブランドンの2人がパリ五輪へ。ここまでチーム最多の6得点を挙げている荒木に対し、野澤もここ数試合で攻守を連発し、守護神にふさわしい活躍を見せている。前節の敗戦で上位との差が開いただけに、今節は勝点3が至上命令となる一戦だ。

19:00 ガンバ大阪 vs 横浜F・マリノス(J1)

G大阪は首位・町田に敗れ、負けなしが『9』でストップ。ただ、退場者を出すまではリードを奪い、手ごたえのある内容だっただけに、この敗戦を引きずらないことが重要だ。今節の注目はGK一森純。今季最多3失点を喫したなか、昨季飛躍の契機となる1年を過ごした古巣と相対する。

横浜FMは4シーズンぶりの3連敗。ACL参戦による過密日程の影響も色濃く映るものの、中2日の一戦でリバウンドメンタリティーを表現できるか。キーマンはMF喜田拓也。直近の鳥栖戦では果敢なプレスでチームに奮起を促した主将は今節もその背中でトリコロールをけん引する。

19:00 モンテディオ山形 vs 栃木SC(J2)

秋田に完勝した山形は5試合ぶりの白星。3得点は実に第2節・栃木戦以来で、決定力の面で苦しんできたチームにとって価値ある結果となった。今節はこちらも第2節を最後に遠ざかる連勝達成に挑戦。前回対戦で3得点全てに絡んだMFイサカ・ゼインが攻撃のキーマンとなりそうだ。

栃木は前節仙台に2-3で敗戦。立て続けに喫した3失点が響いた一方、アウェイで相手を圧倒した後半の戦いはチームの今後を明るく照らした。注目は好調をキープしているMF森俊貴。小林伸二体制の新生・栃木を象徴するNo.10は、この試合でもサイドで攻撃を活性化できるか。

19:00 ファジアーノ岡山 vs ベガルタ仙台(J2)

清水に完敗を喫した岡山は5位に後退。今節は勝点1差の4位・仙台をホームに迎え、プレーオフ圏内同士の直接対決に臨む。キーマンは豊富な運動量をベースに、的確な状況判断が光るMF藤田息吹。J2通算300試合出場が懸かる今節もチームの心臓として攻守両面で貢献したい。

仙台は栃木に辛勝。MF相良竜之介の同点弾を皮切りに、わずか6分間で今季の最多得点となる3ゴールを奪った反面、後半は防戦一方となった。4連勝中で迎えた第17節の岡山戦は今季ワーストの4失点で大敗。翌節から5試合負けなしを続けるチームにとって、真価が問われるアウェイ戦だ。

19:00 レノファ山口FC vs 鹿児島ユナイテッドFC(J2)

山口は前節水戸とドロー。第21節・いわき戦に続く連敗こそ免れたが、志垣良監督は試合後のインタビューで「全然ダメでした」と危機感を隠さなかった。水戸戦の翌日には、戦術上のキーマンとなっていたFW梅木翼の仙台移籍が発表。7位に順位を落として迎えるホームゲームはまさに正念場だ。

鹿児島は前節の敗戦で降格圏の18位に逆戻り。先制するなど千葉相手に良い内容を見せていたが、守備面の綻びを見逃してもらえずに逆転を許した。山口との“薩長ダービー”は過去1分2敗で、また今季はアウェイで未勝利が続いている。前節の悔しさを糧に二つの「初勝利」をつかめるか。

19:00 V・ファーレン長崎 vs ロアッソ熊本(J2)

首位・長崎は3連戦3戦目の前節、徳島と2-2のドロー。89分にMFマルコス・ギリェルメが技ありの同点FKを決め、第20節・仙台戦同様に負けない強さを証明した。熊本戦は直近2試合連続で4得点の勝利。いずれもMF増山朝陽のゴールが呼び水となっており、今回も“先制パンチ”を期待したい。

熊本は今季最多の4得点で愛媛に圧勝。3月30日以来にホームで勝ち、残留圏へ再浮上を果たした。[3-3-1-3]に戻したフォーメーションが奏功したなかで、キーマンは頂点に位置するFW石川大地。抜群の収まりを見せた前節に続き、20戦無敗の長崎に土をつけるべく前線で起点となりたい。

7月7日

https://www.dazn.com/ja-JP/news

Share Button