G大阪がアカデミー出身のシントトロイデンFW林大地を完全移籍で獲得へ
G大阪が今夏の新戦力としてベルギー1部シントトロイデンFW林大地(27)を完全移籍で獲得することが26日、決定的となった。関係者によると、契約の細部を詰める段階だという。
泥くさいキープや献身的な動きが持ち味の林は、FW上田綺世やFW前田大然ら現日本代表選手を抑えて21年の東京五輪全6試合中5試合で先発出場。出場機会こそなかったが、22年3月にはA代表にも初選出された。今季はシントトロイデンからニュルンベルク(ドイツ2部)に期限付き移籍。4月に膝を痛め、関節内遊離体切除手術に踏み切った。
ACL出場圏内につけるG大阪はアカデミー出身の林の動向を5月から注視していた。復帰時期を見定めたうえでGOサインを出し、粘り強く交渉を進めてきた。最前線には宇佐美やジェバリら実力者がそろうが、タイプの異なる林が加わることで新たな化学反応に期待している。
また、G大阪からシントトロイデンに期限付き移籍しているU―23日本代表MF山本理仁(22)は、移籍金100万ユーロ(約1億7000万円)で同クラブへ完全移籍する。
◇林 大地(はやし・だいち)1997年(平9)5月23日生まれ、大阪府箕面市出身の27歳。G大阪ジュニアユースから履正社高、大体大を経て20年に鳥栖入団。21年3月にU―24代表に初招集。東京五輪では当初バックアップだったが、新型コロナ禍によるメンバー登録枠増により本大会でメンバー入り。J1通算52試合14得点。1メートル78、74キロ。利き足は右。
◇山本 理仁(やまもと・りひと)2001年(平13)12月12日生まれ、神奈川県相模原市出身の22歳。東京Vアカデミーで育ち、19年に高校2年生で“飛び級”昇格。22年7月にG大阪へ完全移籍。23年7月にシントトロイデンへ期限付き移籍した。1メートル79、71キロ。利き足は左。