「大学スポーツ」を議論 関大堺キャンパスで日本体育社会学会が学会 サッカー・三笘も題材に

体育とスポーツに関する社会学的研究などを行う日本体育社会学会(松尾哲矢会長)の第2回大会が22、23日、堺市の関西大学堺キャンパスで開かれ、大学スポーツのあり方について議論を深めた。

22日に行われた実行委員会企画では「スポーツが人の成長を促す条件」をテーマに、サッカーJ1ガンバ大阪の元スカウトで神戸国際大学客員教授の二宮博氏と、京都先端科学大学准教授の束原文郎氏が講演。二宮氏は2022年ワールドカップ(W杯)カタール大会で日本代表の主力として活躍した三笘薫選手(ブライトン)らを例に、大学を経てプロ入りした選手が活躍するようになっている現状を紹介。「結果が求められる厳しいプロの世界では、トライ&エラーを繰り返して成長するのは難しい。環境が良くなり、競技レベルも高くなった大学で、自身に磨きをかけることが将来につながるのではないか」と大学を経由するメリットを説明した。

その上で「三笘選手はゴールを定め、視野を広くし、階段を一つ一つクリアしていった」と強調。しっかりした目標を立て、そこに向けて努力していくことが大切だとした。

一方、束原氏はいわゆる学生アスリートの人数が拡大していることを懸念。「(体育会、運動部に)所属することが重要なのではなく、どう取り組むかが大切」として、意欲のない学生アスリートの割合などを調べた上で、総量(人数)の規制は必要ではないかと述べた。

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