中村敬斗 得意な左45度から魅せた!デビューから9戦8発は高原直泰以来史上4人目の快挙

◇W杯アジア2次予選B組 日本5―0ミャンマー(2024年6月7日 ヤンゴン

左45度の「KEITOゾーン」が威力を増して帰ってきた。中村敬斗が圧巻2発。国際Aマッチデビューから9試合8得点は高原直泰以来(00年)史上4人目の最多得点記録。快挙で大勝に導いた。

「(1点目は)自分の得意な形。2点目も得意な形だったし、自信を持って決めることができて良かった」

まずは前半17分だった。鎌田のスルーパスに抜け出して、左サイドを独走。DF1人をカットインでかわし、右足でニアサイドを打ち抜いた。先制点でアウェーの重苦しい空気を切り裂くと、4点リードの後半48分にはゴール前中央から右足ミドル。GKが一歩も動けない狙い澄ました一撃でトドメを刺した。G大阪所属の19年以来5年ぶりとなる左ウイングバックでスタートし、後半17分からは2シャドーの一角。W杯アジア予選デビューで汎用(はんよう)性の高さを示し、自身初の国際Aマッチフル出場を飾った。

「成長して戻ってくる」。アジア杯準々決勝イラン戦は出場機会がなく、ベンチから敗戦を見届けた。得意のカットインを対策されて大会3試合1得点。だが自身を見直す機会になった。Sランス移籍以降はゴール前でパワーを出すために自重していたドリブルを解禁。少し低い位置からでも仕掛けるようになり、特に縦への突破に積極トライした。

この試合でも試合開始序盤の縦への仕掛けが“まき餌”になった。「相手は中(ゴール前)を固めていたので、外に張って仕掛けることを意識した。そこが得点につながった」。2つの選択肢を持つことでカットインシュートがさらに生きるようになった。もはや中を封じれば止められるアタッカーではない。

9月からW杯最終予選がスタート。歴代屈指の決定力を誇る中村の成長は、森保ジャパンの大きな武器だ。

≪二宮、釜本、高原らに並んだ≫2得点の中村は国際Aマッチ通算9試合8得点。日本代表初出場から9試合目までの最多得点は二宮寛、釜本邦茂、高原直泰の8で、中村もこれに並んだ。

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