森保J、“消化試合”ミャンマー戦の「先発考察」 3バックに変更可能な陣容…遠藤指摘のカギはWB【現地発コラム】
ミャンマー相手にどれだけトライできるか
森保一監督は6月5日、敵地となるミャンマー・ヤンゴンで北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選・同国代表戦(6日)に向けて公式会見に出席した。すでに最終予選進出を決めており、消化試合の2試合となるなか3バックの“途中起用”を明言。カタールW杯ドイツ戦(2-1)で見事逆転勝利を収めた縁起のいい“攻撃的3バック”を新たなオプションに据える。
スタートは4バックと見られるが、試合の途中からは点を取る3バックへと変化させていく見込み。そのためにはセンターバック(CB)とサイドバック(SB)、どちらのポジションもこなせる人材が起用されるだろう。DF谷口彰悟も「所属チームではSBをやっている選手もいますし、それだけユーティリティーな選手、能力の高い選手が揃って、そこは1つ日本の武器にしていける」とカメレオンのように変身できるのが日本の強みだ。
そのため左SBは所属クラブでプレーしているDF町田浩樹か。左サイドのMF中村敬斗との連係にも注目が集まる。右SBにはウイングバックとしても推進力が期待できるMF相馬勇紀が考えられる。ただ右SBは激戦区で、DF菅原由勢、DF橋岡大樹が起用された場合もより攻撃に関わってもらいたいところだ。CBは谷口、板倉滉、GKはJリーグで首位を走るFC町田ゼルビアの守護神GK谷晃生が国際Aマッチ2試合目の出場で経験を積みたい。
遠藤が3バックの「キー」を握ると話したポジションはウイングバック。変更した際には、町田がCBに入り、中村がウイングバックに挑戦する可能性もある。本人は「もちろんやらなきゃいけないという部分、チームとしてやる分、やるべきことをやって、そこから自分の色を出すべきだと思う。ウイングバックの基本的な形ばかりにとらわれず、自分の特徴を出していく」と、イメージを膨らませていた。ガンバ大阪時代には経験のあるポジションだけに未知というわけでもない。
中盤は川崎フロンターレ出身のMF守田英正、MF田中碧、MF旗手怜央トリオか。ポリバレントな旗手がインサイドハーフ、トップ下へとポジションを変化させながら臨機応変にプレー。悪天候になる可能性も多いにあり、中盤の連係がカギを握りそうだ。
攻撃陣は中村、MF堂安律、1トップはオランダ1部NECナイメヘンで31試合に出場し公式戦15ゴールを挙げたFW小川航基か。森保監督は「選手層を広げるための起用をしたい」と話しており、FW上田綺世とエースの座を争ってもらいたいところだ。
注目されるのはA代表出場経験のないMF鈴木唯人。指揮官が「起用するのであれば途中からの起用になると思う」と明かした。ここからA代表定着してもらいたい逸材なだけに、デビューからゴールを狙う。
最終予選はすでに決定。だからこそ、森保ジャパンの“新しい顔”が見られるか、トライに期待したい。