G大阪が今季初の3連勝で3位浮上 5年ぶり2発のFW宇佐美「こういう試合をものにする力が絶対に必要」

◇明治安田J1リーグ 第17節 G大阪2-1湘南(2024年6月1日 レモンガススタジアム平塚)

G大阪は今季初の3連勝を飾った。FW宇佐美貴史(32)が2019年以来5年ぶりとなる1試合2得点をマークし、湘南を2―1で下した。浦和と敵地で引き分けた神戸を抜き3位に浮上した。

今季の勝負強さを物語る勝ち点3だった。G大阪のボール保持率は37%。湘南の12本に対し、わずか3本しかシュートを放てなかった。だが、その2本を決めきった宇佐美は言葉に力を込めた。「会心の勝利ではないし、褒められた内容ではない。でも、強いチーム、タイトルを獲るチームには、こういう試合をものにする力が絶対に必要」。今季3度もはね返された“3連勝の壁”を、ついに突破した。

まずは前半29分だ。敵陣で相手ボールを奪い、山下からの折り返しを右足で左隅に流し込んだ。さらに後半20分には山下が得たPKを冷静に右隅へ流し込んだ。宇佐美にとっては2019年11月3日の湘南戦以来、実に1672日ぶりとなる1試合2得点。1点差に迫られたが最少失点でしのぎ、「うまく試合を運びながらクローズして勝てた。最低限のことはできた」と笑みを浮かべた。

昨季はJ1ワースト失点数だったが、今季の12失点はリーグ最少。守備の時間をポジティブに捉えられるようになったことが、攻撃にも好影響を与えている。1点差勝利は8度。3年連続で残留争いに巻き込まれていた昨季までの脆弱(ぜいじゃく)さは、もう拭い去った。首位の町田とは勝ち点4差。その背中がはっきりと見えてきた。

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