【一挙プレビュー】土曜日開催の鹿島vs横浜FMの”オリ10対決”が『PICK UP MATCH』 J2首位の清水は敵地で6位山口と対決!| Jリーグ
5月31日から6月2日にかけて開催されるJリーグ(J1・J2)の試合プレビューを一挙に紹介。J1リーグの10試合、J2リーグの10試合が各地で開催される。
●【動画】鹿島アントラーズ 安西幸輝&濃野公人 インタビュー
5月31日
19:00 サガン鳥栖 vs FC東京(J1)
鳥栖は2週間ぶりのリーグ戦。直近の名古屋戦は前半の退場が響いて敗れており、『金J』で仕切り直しを図る。キーマンはDF山﨑浩介。今節はDFキム・テヒョンが出場停止で、DF木村誠二も契約により欠場するだけに、DFリーダーとして最終ラインを統率したい。
FC東京は4試合未勝利。鳥栖と対戦した22日のルヴァンカップではPK戦の末に勝利を収めており、9日ぶりの再戦でも白星を持ち帰れるか。注目はDF長友佑都。売り出し中のFW横山歩夢とのマッチアップが予想されるが、日本代表として違いを示したい。
6月1日
14:00 サンフレッチェ広島 vs ジュビロ磐田(J1)
広島は前節、C大阪と引き分け。5月は1勝2分2敗と勝ち切れない試合が続いただけに、6月の初戦では好スタートを切りたい。注目はDF新井直人。前々節にはDF登録ながらハットトリックの活躍を見せており、今節もFW顔負けの得点感覚を披露したい。
磐田は0-2のビハインドをはね返し、劇的な大逆転勝利。「一斉観戦授業」と題し、市内3000人の小学生を招待したホーム戦で最高の結果をつかんだ。そして今節はかつて選手としてプレーし、15年間コーチを務めた古巣と再会する横内昭展監督の采配に注目だ。
14:00 藤枝MYFC vs ヴァンフォーレ甲府(J2)
前節の藤枝は83分にFW矢村健の得点で先制したものの、90+5分に同点ゴールを被弾。2試合連続で終了間際の失点により勝点を落としてしまった。今節は開幕からフルタイム出場を続けていたMF西矢健人が出場停止。ボランチの一角に誰を起用するのか、須藤大輔監督の選択に注目だ。
対する甲府は横浜FCに逆転で敗れて2連敗。これで複数失点は6試合連続に伸び、依然として守備面に課題を抱えている。藤枝には昨季シーズンダブルを達成し、アウェイでは4-1の大勝。その試合で2得点の活躍を見せたFWピーター・ウタカには再びの活躍を期待したい。
14:00 大分トリニータ vs 徳島ヴォルティス(J2)
大分は4試合連続のドロー。苦しい台所事情のなか、MF保田堅心を右SBで起用するなど粘り強く戦い、連続不敗を『6』に伸ばした。注目は昨季開幕節の徳島戦で、劇的なJリーグ初ゴールを決めたFW宇津元伸弥。決定機を逸した前節の悔しさを払拭し、久々のホーム白星をもたらせるか。
徳島は上位のいわきからアウェイで勝点1を獲得。DF森昂大のJ初ゴールで追いつき、連敗しない強さを発揮した。このカードでは過去3シーズン勝利がないが、注目したいのはFW渡大生。2017年の大分戦ではいずれも自らの決勝ゴールでダブルに貢献しており、その再現に期待したい。
15:00 鹿島アントラーズ vs 横浜F・マリノス(J1)※PICK UP MATCH
鹿島は3連勝で2位に浮上。2016年以来の優勝へ、J1最多8度の優勝を誇る名門は視界良好だ。ただ、横浜FM戦は現在4連敗中。このオリジナル10対決では近年苦杯を舐めさせられてきた。トリコロールの厚い壁を超えたとき、常勝軍団復活の機運は一層高まる。
横浜FMは直近の柏戦で4-0の快勝。ACL決勝の敗戦から実質中2日、ホームで見事なバウンスバックを遂げた。今節からは2位・鹿島、首位・町田と重要な試合が続く中、柏戦で横浜FM加入後初のハットトリックをマークしたFWアンデルソン・ロペスに期待がかかる。
15:00 FC町田ゼルビア vs アルビレックス新潟(J1)
町田は3連勝で首位を堅持。最後は第2節ぶりに先発したMF下田北斗が決勝のPKを沈めた。そして今週にはFWオ・セフンが自身初の韓国代表に招集。MF平河悠、FW藤尾翔太も引き続き大岩JAPANに名を連ねており、今節は代表戦士の活躍に注目だ。
新潟は2連敗で16位に転落。第14節には横浜FMを下したものの、負傷者続出の台所事情にも悩まされ、黒星が先行している。現状打破を狙う今節はFW鈴木孝司に注目。JFL時代から在籍し、エースとして活躍した古巣との再会マッチで結果を残せるか。
15:00 湘南ベルマーレ vs ガンバ大阪(J1)
湘南は2点リードを守り切れず、痛恨の逆転負け。ただ、FWルキアンとFW福田翔生がそれぞれ得点を奪い、好調をキープしていることは明るい話題だ。仕切り直しを図る今節は古巣との対戦を迎えるMF小野瀬康介、MF奥野耕平の出場にも注目したい。
G大阪は直近5試合で4勝1分と絶好調。この間わずか1失点と驚異的な堅守を築いている。最終ラインで“防波堤”のごとく立ちはだかっているのがDF中谷進之介。今季フル出場中の新たなCBを軸に、今節もゴールにカギをかけ、初の3連勝を狙う。
16:00 浦和レッズ vs ヴィッセル神戸(J1)
浦和は町田に1-2で敗戦。後半アディショナルタイムにPKを献上し、首位との差は『11』に拡大した。それでも、FWオラ・ソルバッケンがついにリーグ戦デビューを飾ったことは好材料で、今節も期待のノルウェー代表アタッカーに要注目だ。
神戸は2試合連続の完封負け。昨季には一度もなかった連敗を喫し、正念場を迎えている。キーマンはFW大迫勇也とFW武藤嘉紀。ここまではともに4得点と満足のいく数字を残せていない中、王者のダブルエースはここで奮起できるか。
18:00 ジェフユナイテッド千葉 vs ファジアーノ岡山(J2)
大勝した勢いに乗り連勝を狙った千葉だったが、前節は2位の長崎に0-1で惜敗。相手を上回る11本のシュートを放つも決定力の差に泣いた。勝点差『6』で先行する4位・岡山との今節は、上位進出に向けて必勝の一戦。昨季対戦でゴールラッシュの口火を切ったDFメンデスに注目だ。
対する岡山は仙台との上位対決に快勝。MF早川隼平が初得点を奪うと、FWルカオを頂点とした前線が機能して今季最多の4得点を記録した。『フクダ電子アリーナ』での千葉戦はリーグ戦に限ると過去0勝4分10敗。文字通りの“鬼門”を突破し、上位に踏みとどまりたい。
18:00 横浜FC vs 愛媛FC(J2)
横浜FCは2連勝で3位をキープ。先行逃げ切りの試合を続けてきたが、今季初めて逆転で勝利したことも大きな自信となるはずだ。初の3連勝を狙う愛媛戦の注目はGK市川暉記。リーグ最少失点の堅守を最後尾から支える守護神は、今節もホームで完封勝利の立役者となれるか。
愛媛の前節は栃木と0-0のドロー。相手ゴールを脅かすことができなかったが、一方で無失点で試合を終えて第16節の大敗から立て直したことは収穫だ。今節は横浜FCと5季ぶりの対戦。未勝利に終わった5月からの反攻を期すべく、『ニッパツ三ツ沢球技場』での初白星を狙う。
19:00 京都サンガF.C. vs セレッソ大阪(J1)
京都は前節の引き分けで、連敗を『5』でストップ。最後はリードを守り切れなかったが、勝点1を持ち帰り、大敗が続いていた流れを止めることができた。待望のホーム初勝利と最下位脱出を狙う今節は、古巣戦に臨む豊川の2試合連続ゴールに期待したい。
C大阪はU23日本代表のDF西尾隆矢が同点ゴール。ポジティブな勝点1を手にし、今節は1996年の初対戦以来負けたことがないアウェイ・京都戦に臨む。DF毎熊晟矢が4試合ぶりに先発復帰したことも心強く、6月の初戦を勝利でスタートしたい。
6月2日
13:00 いわきFC vs ベガルタ仙台(J2)
7位・いわきは前節徳島とドロー。DF照山颯人が前半25分に負傷交代するアクシデントに見舞われたが、守備陣は崩れることなく1失点でしのぎ切った。今節は2ポイント差で先行する5位・仙台との上位対決。ホーム2戦連発中のFW谷村海那には引き続き大きな期待が懸かる。
岡山に敗れた仙台は連勝が『4』でストップ。後半開始直後の2失点目が響き、今季最多の4失点を喫してしまった。MF長澤和輝が出場停止となる今節、注目は福島県いわき市出身のMF松井蓮之。地元凱旋の試合で中盤の主導権を掌握し、今度こそ6ポイントマッチを制したい。
13:05 東京ヴェルディ vs 北海道コンサドーレ札幌(J1)
東京Vは神戸に1-0で勝利。町田に0-5の敗戦を喫した直後の一戦で、今季初めて5バックを採用し、昨季王者を完封してみせた。水曜にはレアル・ソシエダとの親善試合を行い、今節は今季負けなしを誇るホーム・味スタで2度目の連勝を狙う。
札幌は鹿島に0-3で敗れ、2連敗。19位と苦しい戦いが続くものの、今週クラブは「今シーズンの最後までミシャ(ペトロヴィッチ)監督と戦う決意をしました」と声明を発表。あらためて一丸の意識を再確認し、アウェイの地で再起を図る。
14:00 水戸ホーリーホック vs V・ファーレン長崎(J2)
水戸は首位の清水に1-2で惜敗。シュート数で相手を上回るなど持ち味は十分に発揮しただけに、勝点0は悔しい結果となった。今節のホームゲームでは公式戦18戦負けなしの2位・長崎と対戦。森直樹監督の下で取り戻した自信を携え、“善戦”にとどまった前節との違いを示せるか。
長崎はリーグ最多得点の千葉を相手に1-0で勝利。DF田中隼人らが体を張り、JリーグYBCルヴァンカップを含めて5試合連続のクリーンシートを達成した。6月には公式戦8試合を戦う過密日程が待っており、今節から怒涛の5連戦がスタート。選手層の厚さを武器に、リーグ戦3連勝で勢いを加速させたい。
14:00 ザスパ群馬 vs モンテディオ山形(J2)
最下位の群馬は連敗を『7』で止めるドロー。DF田頭亮太の同点弾はもちろん、シュート13本を記録した攻撃の積極性も明るい材料だ。過去2シーズンの山形戦は公式戦5戦で4勝1敗。昨年9月17日以来となるホームでの勝点3獲得に向け、良いイメージを持って臨みたい。
対する山形は90+4分にPKで決勝点を奪い、連敗を『3』でストップ。白星は実に6試合ぶりとなり、こちらもトンネルから脱出した。注目は今季群馬から加入したDF岡本一真。ここにきて存在感を増しており、慣れ親しんだスタジアムで迎える今節も果敢に右サイドを駆け上がる。
14:00 レノファ山口FC vs 清水エスパルス(J2)
山口はクラブ初の4連勝とはならず。ただ、GK関憲太郎を中心に7度目のクリーンシートを達成し、プレーオフ圏内の6位を死守した。快進撃を続けるなか、今節は首位の清水と対戦。前線で献身的な働きを見せてきたFW梅木翼の不在は痛手だが、首位撃破で“維新劇場”の再演を果たせるか。
清水はMF白崎凌兵の決勝ゴールで2-1の勝利。今季最多の観衆を集めたホームゲームで、連敗しない強さを証明した。キーマンは試合当日に36歳の誕生日を迎えるMF乾貴士。この注目の一戦でも攻撃を巧みにコントロールし、2連勝でチームの“首位ターン”を確定させたい。
14:00 鹿児島ユナイテッドFC vs ブラウブリッツ秋田(J2)
鹿児島はMF野嶽寛也が終了間際に値千金の同点ゴール。連敗を『3』で止めて内容面でも改善の兆しを見せたが、試合翌日に大島康明監督の解任が発表された。後任は8年ぶりに指揮を執る浅野哲也氏。クラブのJリーグ参入当時を知る指揮官の下、J2残留へ向けてリスタートを切る。
秋田は最下位の群馬と引き分け、今季初の連勝はまたもお預けに。吉田謙監督が試合後のインタビューでまず口にしたように「決定力」の課題が浮き彫りとなった。今節も降格圏に沈む相手との対戦。J3時代の対戦成績は8試合で1勝と振るわなかったが、成熟度の違いを示したい。
17:00 川崎フロンターレ vs 名古屋グランパス(J1)
川崎Fは柏と1-1の引き分け。最終盤にはDFジェジエウがネットを揺らしたが、VARの結果、ゴールは幻に終わった。ここ3試合はいずれも先制点を奪いながらも勝点3に結びついていないだけに、今節は本来の川崎Fらしく“畳み掛ける”姿勢を見せたい。
名古屋も京都と1-1のドロー。3連勝こそ逃したが、追いついて手にした勝点1は前向きに捉えられる。昨季ダブルを飾った相手に挑む今節はDFハ・チャンレに注目。自身初めて韓国代表に選出されたCBを中心に、堅守から勝機を見出したいところだ。
17:00 栃木SC vs ロアッソ熊本(J2) 前
節引き分けた19位・栃木は連敗を『6』でストップ。スコアこそ0-0だったもののFW南野遥海を中心に相手ゴールへ迫り、前からのプレスも光った。4ポイント差で前をいく17位・熊本との今節は、残留に向けて勝利が欲しい一戦。得た手応えを今度こそ勝点3へつなげられるか。
熊本は3試合ぶりの黒星。主導権を握る時間は長かった一方でゴールが遠く、終了間際に不運なPKで決勝点を許してしまった。期待が懸かるのは昨季のこのカードで得点を挙げているMF大本祐槻。爆発的なスピードを生かし、チームのアウェイ2連勝に貢献したいところだ。
19:00 柏レイソル vs アビスパ福岡(J1)
柏は直近の横浜FM戦で敗戦。4試合負けなしと好調を維持していたが、今季ワーストの4失点を喫した。再起を図る今節はU23日本代表コンビに注目。攻守の核としてチームを支えるFW細谷真大、DF関根大輝は代表合流前の一戦でチームを勝利に導けるか。
福岡は新潟を下し、連敗を『2』でストップ。ボール保持率では大きく上回られながらも要所を締め、会心の勝利を飾った。連勝のキーマンはMF紺野和也。前節を含め、今季得点を挙げた試合は3勝1分と負けがなく、今節もレフティーにかかる期待は大きくなる。