松木玖生が“外”からFC東京の課題 「攻撃が怖くない」…チーム内の意識改善へ具体的な策は?
FC東京はリーグ戦4試合未勝利
FC東京は5月26日に行われたJ1リーグ第16節ガンバ大阪戦に0-1で敗れ、リーグ戦4試合未勝利(2分2敗)となった。試合後にはピーター・クラモフスキー監督や選手たちが御厨貴文主審ら審判団を囲む場面もあったが、この試合に途中出場したFC東京のキャプテンであるMF松木玖生の姿は、そこになかった。このタイミングで松木は、自分の感覚を確認しに行っていたのだと思われる。
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G大阪戦で先発から外れた松木は、ピッチへ入る前から「自分が入ったらボールを多く触って、まず攻撃でしっかりボールを繋いで落ち着かせようっていう風に思っていました。単調な攻撃が結構続いていたので、全員で関わりながらもう1回ゴールに攻めていこうっていう意識はしていました」と、イメージをしていたという。
ベンチから試合を見ていても、チームが上手く機能しているとは感じられなかったと振り返る。
「前半なんかは、全然攻められていなかったので。自分たちはボールを保持するサッカーをしていますし、守備に回るチームでは絶対にないと思うので、そこは改善しないといけないと思いました」。
松木は、外から攻撃が単調になっていると感じており、自身が感じた問題点をG大阪の選手に聞きに行っていた。
「(中2日の自分たちと水曜に試合がなかったG大阪との)疲労(の差)とかではなく、チーム内の意識だと思います。自分たちがいいボールの保持の仕方ができていた時、アウェーの福岡戦とかを思い出してほしいんですけど、全員がゴールに関わりながら、チャンスがあれば背後を狙っていったりしていた。今のように背後を第一優先にすることは、まったく問題ないのですが、それに特化され過ぎていて、攻撃が怖くない。G大阪の選手にも、そういうところを聞いてみましたけど、やっぱり『全然怖くなかった』という風に言っていたので。そこはちょっとチームとして考え直さないといけないと思いました」
後半33分から投入された松木は、コーナーキック(CK)のキッカーを務めるなど、ゴールにつながりそうなプレーも見せた。だが、「あまりボールに触れなかったので、有効な攻撃が(自分が入ってから)できたかと言われると、そうではない。CKも3本ありましたが、味方に合わせることもできなかったですし。それで決めきることができれば、またチャンスは広がるかなと思いました」と、自身のプレーを反省した。
アタッキングサードでの改善を誓う
ボールを回せていない要因については、「ピッチ内でやっている感じだと、サイドバック(SB)にボールが入ったらもうすぐ裏に蹴っちゃうとか、そういうシーンがここ数試合で見られていると思います。もちろん第1優先としては全然いいと思うんですけど、そこがなくなった時の次の考えだったり、それを90分やり続けることはもちろん無理な話ですし、やっぱり自分たちがボールを保持しながら、ゴール前に攻めていくっていうのもやっていかないといけないなと思いました」と、具体的に語った。
最終ラインでボールロストしたことで失点を招いた試合やGKの退場を招いた試合があったことから、よりリスクを排除した戦いを選択するようになっていたのかもしれない。だが、松木は自分たちの目指すサッカーがどういうものかを、考え直すべきだと言う。次の第17節サガン鳥栖戦まで、中4日となる。
修正をする時間は限られるかもしれないが、松木は「自分がやっていきたいのは、もう一度、全員がボールに関わるってところ。あとは本当にボールを大事にするビルドアップのところ。下からのビルドアップはできてきているにしろ、アタッキングサードで押し込める展開がちょっと少ないので。そういうところが良かった時はできていましたし、また再確認していきたい」と、首位の町田との勝ち点差が12に開いたなかで、再び上位争いができるように修正を誓った。