借りパク注意!? レンタル先で大活躍中のJリーガー(5)日本代表復帰もある!? ガンバ脱出で取り戻す光
今季もJリーグでは、チャンスを求めて多くの選手がレンタル移籍でプレーしている。その中にはレンタル先で大きな成長を遂げた者や、かつての輝きを取り戻してチームに欠かせない存在になった者もいる。今回は、レンタル移籍先で活躍しているJリーグの選手を紹介する。※成績は15日時点の『transfermarkt』を参照。
GK:谷晃生(たに・こうせい)
生年月日:2000年11月22日
レンタル元:ガンバ大阪
レンタル先:FC町田ゼルビア
2024リーグ戦成績:13試合9失点6クリーンシート
谷晃生は10代の頃から将来有望な若手GKとして高い評価を得てきた。ガンバ大阪の育成組織出身の谷は、2020シーズンに湘南ベルマーレにレンタル移籍して正GKの座を掴み、2021年開催の東京オリンピックでも3位決定戦までの全試合に出場している。同年代のGKの中では抜群の実績を持っていたが、その後のキャリアは順風満帆とはいかなかった。
身長190cmの体格を活かした広い守備範囲と優れたセービング技術を特徴とする谷は、3シーズンにわたり湘南で守護神の座についていた。しかし満を持して2023シーズンにガンバに復帰すると、東口順昭とのレギュラー争いに敗れて出場機会を失ってしまう。夏にベルギー2部のFCVデンデルEHにレンタル移籍するも、ここでも公式戦2試合にしか出場できなかった。
苦しいシーズンを過ごした谷は、今季J1初昇格となるFC町田ゼルビアにレンタル移籍して再起を図った。この決断が功を奏し、かつての輝きを取り戻している。堅守速攻をスタイルとしている町田の最後の砦となっており、谷の好セーブがチームを救う場面はいくつもあった。彼がいなければ失っていた勝ち点も少なくない。
復活を遂げた谷が狙っているのは、2022年7月以来の日本代表復帰だろう。ポテンシャルは確かなだけに、このまま町田でアピールを続ければ、再び日の丸を背負うチャンスが訪れるかもしれない。