「バケモンよ」実績では到底及ばない鹿島やG大阪との比較から、酸いも甘いも知るDFが考える“町田の立ち位置”

昌子の心に刻まれているのは…

今年、黒田剛監督のラブコールを受ける形でFC町田ゼルビアに加入した昌子源。かつて鹿島アントラーズガンバ大阪とJリーグの名門と呼ばれるクラブでプレーしてきたDFは、トゥールーズ(フランス)での実績や日本代表経験もある。

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そうしたキャリアを経て酸いも甘いも知る昌子は今、新天地の町田で「やり甲斐を感じている」。

「ガンバや鹿島とは違う楽しみがある。歴史を振り返った時、(町田はこの2クラブに)到底及ばない。これからのチームで、その一員としてまずこの2クラブに追いつくような戦いを見せたい」

今季だけに限れば、ここまで町田は間違いなくJ1で主役を演じている(12節を終えて首位)。しかしJ1初挑戦の町田は、11冠のG大阪(J2優勝を含む)、20冠の鹿島にタイトルの数で到底及ばない。昌子もそれは重々承知している。

「長い歴史を振り返ると、あの2クラブは歴史が凄い。(鹿島の)20冠、バケモンよ。鹿島が黄金期と呼ばれた頃の空気感に多少なりとも触れさせてもらって、ミツさん(小笠原満男)や、トニーニョ・セレーゾ監督、ジョルジーニョ監督など偉大な指揮官とも一緒にやらせてもらって、基本勝ってきた。なので、(自分自身)負けへのアレルギーはその頃から持っていました。ガンバも僕がいた頃は残留争いをしたりしていたけど、根っこは勝ってきたチームです」

そんな2クラブに在籍してきた昌子から見ても、町田の「徹底力は凄い」。

「『徹底しよう』と言われて簡単にできるものじゃないですよ。町田は監督だけじゃなく、コーチもめちゃくちゃ求めてくる。どこにも厳しい目があるから、サボれない。もちろん優しく接してくれる時もありますが、基本的にはそういう環境。J1に昇格してトップチャレンジと言い続けていて、今何位にいようがチャレンジャーの気持ちを持つ。これが徹底されているのは凄いです」

昌子の心に刻み込まれているのは「チャレンジャー精神」である。

「今調子が良いからって、来年も勝てる保証はありません。1年、1年が勝負です。いや、目の前の試合をやっていくだけです」

町田の立ち位置はあくまで挑戦者。J1で首位にいようが、そのスタンスは不変だ。

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