【J1】オ・ジェソク退場からG大阪2失点 1発レッドで守備崩壊 スポーツ報知 12月3日(木)7時5分配信

◆2015Jリーグチャンピオンシップ ▽決勝第1戦 G大阪2─3広島(2日・万博記念競技場)

G大阪が後半ロスタイムでの2失点で、2―3と逆転負けを喫した。今夏に加入後、初先発のFW長沢駿(27)、元日本代表MF今野泰幸(32)のゴール で試合を優位に進めたが、2―1とリードの後半41分に右サイドバックのDFオ・ジェソク(25)が退場。その後、1人少ない状況で2点を奪われた。第2 戦は5日にアウェー(Eスタ)で行われるが、J1の2連覇は極めて厳しい状況になった。

G大阪の快勝ムードは、まさかの退場劇で一変した。2―1とリードして迎えた後半41分。ボールをキープしようとしたDFオ・ジェソクが、広島MF清水 からファウルを受けて倒れ込んだ。もつれ合った際の接触に清水が抗議し、胸を突き出して迫ると、それを両手で突き飛ばした。扇谷主審は迷わずレッドカード を提示した。

長谷川健太監督(50)はすぐにFW宇佐美に代え、右サイドバックにDF米倉を投入。そして後半ロスタイム1分に、セットプレーから失点し同点に。この 時点で「リスタートからやられて追いつかれて、そこで落ち着きがなくなってしまった」と指揮官。さらにロスタイム6分、MF今野のスローインがミスとなっ て相手に渡ると、勝ち越しゴールをたたき込まれた。同点に追いつかれた時点で、ピッチ内では「これ以上、リスクは負わずに(同点で)試合を終わらせよう」 とMF遠藤が声をかけたが、選手は冷静さを欠いた。

勝利したCS準決勝の浦和戦から中3日。浦和戦で延長120分間を戦ったFWパトリックに代え、先発起用されたFW長沢が得点し、広島対策として取った 最前線からの守備もはまった。途中までは藤春が「ゲームプラン通りだった」と語ったように、G大阪ペースだった。しかし退場からの10分間で、地獄に突き 落とされた。

中2日で臨む第2戦では、広島に奪われたアウェーゴールの3点が重くのしかかる。それでも「何が起こるか、まだわからない。決して不可能な点差ではない し、逆転は十分可能」と遠藤。年間3位から目指すJリーグ2連覇への道は険しいものになったが、昨季の3冠王者はまだあきらめてはいない。

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