クラブ大崩壊…。Jリーグ、大失敗した日本人レジェンド監督(3)戦力の割にギリギリ? 守備の達人はチームを守れず

「名選手、名監督にあらず」という言葉があるように、サッカー選手として優れていたからといって、優れた指導者になるとは限らない。愛する古巣を崩壊させてしまう、そんなケースもしばしばだ。今回は監督としては大きな成功を収められなかった日本代表クラスの元Jリーガーたちを紹介する。

宮本恒靖(元日本代表DF)

生年月日:1977年2月7日

主な監督歴:ガンバ大阪(2018-2021)

かつて日本代表でキャプテンを務めた宮本恒靖だが、監督としては大きな成功を収めることはできなかった。

宮本はガンバ大阪のアカデミー出身。ガンバ大阪でプロサッカー選手になったのち、2006年にはレッドブル・ザルツブルク(オーストリア)に移籍して欧州トップレベルの舞台を経験している。その後、2009年に日本へ戻ってくるとヴィッセル神戸でプレーし、2011年に現役引退。日本代表としては公式戦71試合に出場し、ワールドカップを2度経験している。世代別代表からA代表まで、全てのカテゴリーでキャプテンを任されたのは、宮本が類まれなリーダーシップとコミュニケーション能力を持っていたからだ。

現役引退後は2016年にガンバ大阪のユースを率いることになり、2018シーズン途中からトップチームの監督に就任。2020シーズンにはリーグ2位までチームを押し上げたが、充実した戦力の割にはギリギリの勝利が多く、若干の物足りなさも。4年目となる2021シーズンに、第10節終了時点で18位(1勝4分け5敗)と低迷したことを受けて5月に解任された。新型コロナウイルスの流行によって、序盤にチームが2週間の活動中止となるなど、これまでにないイレギュラーなシーズンを任されたことは不運だと言えるだろう。

監督としては失敗に終わったが、今年3月末には日本サッカー協会(JFA)の第15代会長に就任したことが発表された。JFAによれば、元Jリーガー、そしてFIFAワールドカップ出場経験者が会長に就任するのは史上初とのこと。持ち前のキャプテンシーを発揮して、日本サッカー界をさらなる高みへと引っ張ってもらいたい。

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