【横浜M】FWヤンマテウス“全開宣言” G大阪・一森との対決も「点を決めて勝つ」

J1横浜Mは9日、横須賀市久里浜のF・マリノススポーツパークでG大阪戦(10日午後7時・日産ス)に向けた全体練習を行った。心強いのは約1カ月のブランクを感じさせないFWヤンマテウス(25)の好調ぶり。前節神戸戦では敵地で鮮やかな決勝弾を決めて復帰戦に花を添え、「けがから復帰して得点という形で貢献できた。チームとしてもすごくいいパフォーマンスを見せられた」と笑みを浮かべた。

芸術点を与えたいほど美しい。1―1の後半38分、エリア右隅から対角線へ放ったコントロールショット。「トラップして打てるなと思い切って。いい軌道で綺麗なゴールだった」と自賛する一撃は、昨季のリーグ王者からの貴重な勝ち点3をもたらした。

3月のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)山東戦で右太もも裏を痛めて負傷退場。「つらく、嫌な時期だった」。川崎との「神奈川ダービー」にも意欲を見せていただけに歯がゆさもあったが、きっちり仕上げてくるあたりはさすがの千両役者だ。

次節は守護神との対決にも注目が集まる。G大阪のゴールを守るのは、昨季期限付き移籍したマリノスでファンの心をぐっとつかんだ一森だ。手強さは重々承知とした上で、ブラジル人ウインガーはにやりと笑う。「(一森)純の特徴やビルドアップの正確さもわかっているけど、今回は点を決めて勝ちにいきたい」。

過密日程の中、勝てば4位に浮上する一戦。「簡単な試合は一つもないが、自分たちのサッカーで支配して攻撃的にやっていきたい」。新背番号11はぶれずにスタイルを体現していく。(須藤 望夢)

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