ロスタイム2発で逆転黒星…G大阪、ホームで痛恨3失点 サンケイスポーツ 12月3日(木)7時0分配信

明治安田チャンピオンシップ決勝第1戦(2日、G大阪2-3広島、万博)ホームアンドアウェー方式の第1戦で、G大阪(年間勝ち点3位)は広島(同1位) に2-3で逆転負け。退場者が出て日本代表FW宇佐美貴史(23)が不発のままピッチを去ると、後半ロスタイムに2点を失う悪夢が待っていた。アウェー ゴールを3点も献上し、J1連覇の夢が遠のいた。広島は途中出場のMF柏好文(28)が値千金の決勝弾。2年ぶりの頂点に大きなアドバンテージを得て、5 日にホームでの第2戦に凱旋する。

Jリーグ最後の万博で、まさかの悪夢が待っていた。後半44分にエースFW宇佐美が不発のままピッチを後にすると、その後のロスタイムに2失点。勝利どころか、引き分けという最低限の結果も得られなかった。

「1人少なくなったところで、チームでカバーしないといけなかった。ただ、前の選手の自分としては点を生み出さないと話にならない」

エースは悔しさをかみ殺した。悪夢の始まりは2-1でリードしていた後半41分。DF呉宰碩(オ・ジェソク)が広島MF清水との競り合いで反則を受ける と、突然激高。起き上がると両手で突き飛ばし、一発レッドを受けた。10人となって数的不利になり、長谷川監督は宇佐美を下げてDF米倉を投入。逃げ切り をはかったが、ロスタイム表示は5分。耐えきることはできず、後半46分、51分と立て続けてネットを揺らされた。

これで宇佐美は公式戦10戦ノーゴール。シュートも前半の2本だけで、ゴールには迫れなかった。交代した後に逆転されたとはいえ、エースの不発がそのま ま結果に響いた形だ。「3点目のチャンスはあったし、なくても作り出さないと。自分はそうじゃないといけない」。自身のふがいなさは、誰よりも自分でわ かっていた。

「こういうときこそ自分を奮い立たせて、チームのために結果を残したい。チームも、個人としても諦めることはない」

年間勝ち点3位からはい上がってつかんだ下克上Vのチャンス。連覇のためには2点差以上の勝利が必要、1点差勝利なら4点以上奪わないといけない。崖っぷちの敵地決戦で、エースの真価が問われる。

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