東京V・FW山見大登がPKゲットで同点劇の起点に「やっと示せた」G大阪から期限付き加入の24歳

◆明治安田J1リーグ▽第5節 東京V2―2京都(29日・味の素スタジアム)

東京VのFW山見大登が、2点差からの同点劇を呼ぶ起爆剤となった。2点を追う後半16分に途中出場し、左MFへ。大外にポジションを取ると、サイドバックと連携しながら攻撃の起点に。そして後半33分、中央からサイドに流れてボールを受けると、間髪入れずにドリブルで仕掛け、ボックス内でファウルを受けてPKを獲得。このPKをFW染野唯月が決めて1点差とすると、チームは試合終了間際に染野の2点目で追いついた。

「やっとこういうプレーができると示せた」。G大阪から期限付き移籍した今季、いまだスタメン出場はなし。悔しさを抱えながら、守備強度など自らの課題と向き合ってきた。「まだ負けている展開でしか出られていないですけど、守備から試合に入って、というところも少しずつできるようになってきた」と語る。スピードやシュート精度が武器だが、攻守でチームに貢献する重要性もかみしめている。

16年ぶりのJ1勝利を目指すチームは、2点差から追いついたこの日もドローでいまだ勝利はなし。山見は「シーズン前より走れる感覚になってきた。筋トレを毎週続けることで、力強さも付いてきた感覚もある」と語る。ヴェルディ伝統の是番号11を背負うアタッカーが、チームを勝利に導くためにさらなる成長を見据えていた。

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