「5節でクビになってもいい」遠藤保仁が描く監督像、理想のサッカーは?「超攻撃的。“ザ・10番”がいてこそ、だと思っているから」

「10人中5人、超テクニシャンを並べる。たぶん、俺やるよ」

DAZN配信の『遠藤保仁 引退特番 ~走り続けた26年の記録~』で、昨季限りで現役生活に終止符を打ったレジェンドが自身の監督像を語った。

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番組では、松井大輔氏とのスペシャル対談も実施。今季から古巣のガンバ大阪でコーチを務める遠藤氏に、松井氏が質問する。「何かあるんですか? こういう監督とかコーチになりたい、みたいなのは?」。

指導者の道を歩み始めたヤットは「今のところ、あるよ」と答え、次のように続ける。

「超攻撃的。5節でクビになってもいいから。うわー、あの監督、楽しそうやったのになぁ、って思われて辞めたい。もしかしたら5-0で負けるかもしれないけど、得点のチャンスは10回あったよね、みたいな」

現時点での理想を明かしつつ、「って思っているけど、3年後には変わっているかもしれない」という。それでも「今は、そう。超攻撃的。誰が何と言おうと」と強調する。

なぜ、攻撃重視なのか。それは、フィジカルがより重視されている現代サッカーへのアンチテーゼかもしれない。

「正直に言うと、昔に戻ってほしい、テクニック系に。俺は“ザ・10番”がいてこそのサッカーだと思っているから。そういうタイプが増えてほしい」

時代はまた繰り返されると考えている。アスリートタイプより技巧派が重用されるサッカーの復刻。遠藤氏は「20年後ぐらいには、なっているんじゃない? なっていてほしい。何なら、もう5年後になっていてほしい。早めに」と願う。

「だから、俺は攻撃的に行きたい。そういうタイプを使いたいから」

松井氏が「新しいサッカーを作ってほしい」とリクエスト。遠藤氏は「アレンジしながらね。もちろん、今の時代の道を多少、進みながらも、やっぱり、とんでもない選手、何この選手みたいなのを育てていきたい」とイメージする。

「10人中5人、超テクニシャンを並べるとか。たぶん、俺やるよ。だから5節でクビになる」

信念はブレない。「それが欲しいチームはお願いします。なかったら、分かりましたって。それでいいと思っている」と語った。

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