一筋じゃなくても…。クラブの“象徴”となった名手(2)日本代表の英雄! キックのスペシャリストと言えば?
下部組織からクラブ一筋で、トップチームに昇格してそのクラブでプレーを続ける選手もいれば、育ったクラブを離れて移籍先でバンディエラとして愛された選手も多く存在する。今回は、実はクラブ一筋ではない意外な経歴を持ちながら、現在や過去にバンディエラとして愛されている選手を紹介する。
MF:遠藤保仁(元日本代表)
生年月日:1980年1月28日(44歳)
所属歴:プロキャリア/横浜フリューゲルス(1998年)、京都パープルサンガ(現京都サンガF.C.)(1999~00年)、ガンバ大阪(2001~21年)、ジュビロ磐田(2022~24年) 期限付き移籍/ジュビロ磐田(2020~21年)
遠藤保仁は言わずと知れた日本を代表するプレーメイカーで、ジュビロ磐田に移籍するまでガンバ大阪のバンディエラだった。鹿児島実業高校出身で、横浜フリューゲルスに加入してプロキャリアをスタート。その後クラブの消滅を受けて京都パープルサンガ(現京都サンガF.C.)へ移籍。京都のJ2への降格を機にG大阪へと加入した。
G大阪では天皇杯で4度、J1で2度、AFCチャンピオンズリーグ(ACL)で1度の優勝を経験した。2014年にはJ1昇格1年目でJ1リーグ制覇と国内3冠獲得に貢献し、自身初のJリーグ年間最優秀選手賞を受賞している。2020年10月に磐田へ期限付き移籍し、2022シーズンより完全移籍に移行。2024年1月に現役引退を発表した。
サッカー日本代表としては152試合に出場。長年同代表を支えた遠藤はキック精度が高く、FKやPKのキッカーを任されることもあった。南アフリカワールドカップのデンマーク代表戦でのFKは、今でも語り継がれるゴールだ。