【一挙プレビュー】浦和と東京Vの“オリジナル10”対決は白熱必至! 開幕白星組の清水&愛媛によるオレンジ決戦も注目 | Jリーグ&WEリーグ
3月1日から3月3日にかけて開催されるJリーグの試合プレビューを一挙に紹介。J1リーグの10試合、J2リーグの10試合が各地で開催される。
3月1日
19:00 川崎フロンターレ vs ジュビロ磐田(J1)
川崎FはACL敗退のショックを乗り越え、開幕白星スタート。序盤に先制を許したが、MF脇坂泰斗のゴラッソが飛び出すと、後半にはFWエリソンが猛烈なプレスから逆転ゴールを奪った。エリソンはここまで公式戦出場3試合で3得点。元ブラジル代表のフッキを彷彿とさせる新エースに要注目だ。
磐田の注目はGK川島永嗣だ。4度のW杯経験を誇る守護神は、神戸との開幕戦で14年ぶりのJリーグ出場。チームは0-2で敗れたものの、随所でビッグセーブを見せた。今節は、4シーズン所属した古巣との特別な再会マッチ。強烈な攻撃陣をシャットアウトし、慣れ親しんだピッチで“恩返し”を狙う。
19:00 横浜F・マリノス vs アビスパ福岡(J1)
横浜FMは開幕節で東京Vと対戦。Jリーグ元年の開幕戦の再現として注目が集まったなか、90+3分にDF松原健がゴラッソを決め、劇的な逆転勝利を飾った。ACLでは初の準々決勝進出を決めるなど、ここまでは上々の滑り出し。柔軟な起用で流れを変える“キューウェル采配”に今節も注目だ。
福岡はスコアレスドローで勝点1のスタート。新加入のFW岩崎悠人らが決定機を迎えたものの、最後までゴールが遠かった。そして今節乗り込むのは、1996年の初対戦から1分11敗という“鬼門中の鬼門”。最終ラインに複数の負傷者が出ており、いかにロースコアで進められるかがカギを握る。
3月2日
13:00 ヴィッセル神戸 vs 柏レイソル(J1)
神戸はMF汰木康也、MF佐々木大樹のゴールで2-0の快勝。J1連覇に向けて幸先良いスタートを切った。MF井手口陽介が新たに加わり、プレッシングの迫力は一層アップ。昨季2戦2分と決着をつけられなかった相手を迎えるホーム開幕戦は、FW大迫勇也の初得点に期待したい。
柏は後半アディショナルタイムに追いつかれ、痛恨のドロー決着。昨季も試合終盤の失点による勝点の取りこぼしが目立っただけに、早い段階でイヤな雰囲気を断ち切りたい。キーマンはFW細谷真大。PK失敗の汚名返上を果たすべく、“新旧日本代表FW対決”でネットを揺らせるか。
13:00 V・ファーレン長崎 vs ベガルタ仙台(J2)
長崎は開幕節でスコアレスドロー。ホーム開幕戦の注目はFWフアンマ・デルガドだ。ダブルを飾った昨季の仙台戦では、チームの3得点全てを背番号『9』がもたらした。昨季得点王に輝いたエースは今回もゴールネットを揺らし、チームに今季初勝利をもたらすことができるか。
仙台も同様に開幕節で勝点1を獲得。終盤に追いつかれたものの、ポジティブに捉えることのできる内容だった。Jリーグデビュー戦のDF石尾陸登、MF工藤蒼生ら若手の活躍も明るい材料。長崎には一昨季から3連敗中だが、森山佳郎監督の下、これまでとは違う姿を見せたい。
14:00 名古屋グランパス vs FC町田ゼルビア(J1)
名古屋は昨季無敗だったホームで0-3の黒星スタート。FW山岸祐也、DFハ・チャンレら新戦力が複数欠場し、攻守に課題を露呈した。ただ、後半途中からJ1初出場を果たしたMF倍井謙は積極的な仕掛けで存在感を披露。ホーム連戦となる今節はアカデミー育ちのルーキーに注目だ。
町田はG大阪との開幕節をドローで終え、クラブ史上初のJ1での白星獲得はお預けに。G大阪戦ではMF仙頭啓矢が2枚目の警告を受けて退場処分となり、今節は出場停止となる。注目はGK谷晃生。古巣・G大阪の猛攻をビッグセーブで凌ぎ、開幕節での勝点1獲得の立役者となった新守護神の出来が勝敗を左右する。
14:00 京都サンガF.C. vs 湘南ベルマーレ(J1)
京都はMF安齋悠人がJ1デビュー戦で起死回生の同点ゴール。高卒ルーキーによる開幕戦ゴールは史上3人目の快挙となった。世代別の日本代表経験も豊富で、スピードを生かした突破力を武器とするアタッカー。高校卒業を来月に控える俊英は、新たなJリーグスター候補の1人だ。
湘南は開幕節で従来の3バックから[4-4-2]の新システムを採用。最後はミスから決勝点を奪われてしまったが、戦術的な幅が広がったことは今後に向けて好材料と言える。曺貴裁監督を含め、今季から加入したDF鈴木冬一ら勝手知ったる面々が多く所属する相手に対し、今季初勝利を飾れるか。
14:00 サガン鳥栖 vs 北海道コンサドーレ札幌(J1)
鳥栖は開幕節で新加入の5選手が出場。ひときわ存在感を示したのがFWマルセロ・ヒアンだ。惜しくも得点には繋がらなかったものの、序盤から馬力のある突破で決定機を量産。チームの攻撃に新たな色を加えた。開幕節の敗戦から立ち直りたい今節、若きブラジリアンの活躍に期待がかかる。
札幌は、福岡とスコアレスドロー。時間を追うごとにゴール前での迫力が生まれたものの、開幕白星とはならなかった。それでも、J1最多タイの失点数を記録した昨季を踏まえると、無失点でのスタートは悪くない結果。今節もマンツーマンの攻撃的な守備を機能させ、試合の主導権を握りたい。
14:00 水戸ホーリーホック vs ヴァンフォーレ甲府(J2)
水戸はFW安藤瑞季のPKで奪った1点を守りきり、いわきに“ウノゼロ”勝利。白星発進は実に5季ぶりとなった。その2019年は開幕から3連勝、12戦負けなしとロケットスタートに成功。目標に「J1昇格」を掲げるチームは、前節に続いてのホームゲームで快進撃の再現を狙う。
甲府は圧巻の5ゴールで徳島を一蹴。ACLのラウンド16・蔚山戦から中3日での試合だったが、アジアの舞台で得た経験を結果に直結させた。こちらは連勝となればJ2優勝を果たした2012年以来。好調な攻撃陣とともに“吉兆”の開幕2連勝をつかみたい。
14:00 ジェフユナイテッド千葉 vs 藤枝MYFC(J2)
千葉は山形との開幕節に2-3で敗戦。引き続きホームで戦う今節の注目選手はMF横山暁之だ。昨季まで所属した藤枝では、須藤大輔監督の下で大きく成長を遂げた。山形戦で加入後初得点を挙げた背番号『16』は、古巣との対戦で“恩返し”の活躍を見せられるか。
藤枝はホーム開幕戦でスコアレスドロー。改修された本拠地にクラブ最多の7,243人が詰めかけたが、無得点と悔しさが残る結果に終わった。昨季の千葉戦(3-1、2-3)では計5得点を記録。今回も複数得点にこだわり、「超攻撃的エンターテイメントサッカー」の本領発揮といきたい。
14:00 清水エスパルス vs 愛媛FC(J2)
清水は前節後半に2得点を挙げて逆転勝利。昨季昇格をあと一歩で逃して今季は勝負強さが問われるなか、しっかりと結果を出した。注目は昨季リーグ戦のホームゲームで9得点をマークしたFWカルリーニョス・ジュニオ。その全てでチームを勝利に導いており、今季も“神話”継続を狙う。
愛媛は3シーズンぶりのJ2復帰戦で“ウノゼロ”勝利。新加入のMF窪田稜がカットインから挨拶がわりの決勝ゴールを叩き込んだ。今節は開幕2連勝を懸け、清水と2016年以来の対戦。昨季J3を圧倒的な強さで制した“ノンストップ・フットボール”をオレンジ決戦で体現したい。
14:00 大分トリニータ vs 横浜FC(J2)
大分の開幕節は終盤に追いつき勝点1を獲得。再び本拠地で戦う第2節は、2020年以降5勝1敗と相性の良い横浜FCと対戦する。注目は前節途中出場で同点ゴールをゲットしたFW長沢駿。大分加入後に挙げた16得点中13得点はホームでマークしたもので、今節も背番号『93』に懸かる期待は大きい。
対する横浜FCも追いついての1-1でドロー発進。ただ、「やりたいことが出せなかった印象」と四方田修平監督が振り返ったように、内容には課題を残した。カギを握るのはDF福森晃斗の左足。CKから同点ゴールを演出した前節同様、セットプレーでチームに優位性をもたらしたい。
15:00 鹿島アントラーズ vs セレッソ大阪(J1)
鹿島はランコ・ポポヴィッチ新監督の初陣で3-0の快勝。MF仲間隼斗が2得点を奪うと、新加入のFWチャヴリッチも1得点1アシストと鮮烈なデビューを飾った。そして負傷の状態が懸念されたFW鈴木優磨も途中出場。タイトル奪還へ向けて、今季はチャヴリッチとの共存が大きなポイントとなりそうだ。
C大阪はFC東京と2-2の引き分け。試合を支配し、決定機の数では大きく上回ったものの、勝ち切ることができなかった。ただ、MF田中駿汰に初ゴールが生まれるなど、新加入選手たちが存在感を発揮したことは収穫。昨季ともに完封負けを喫した相手に対し、今季は違った姿を見せられるか。
15:00 FC東京 vs サンフレッチェ広島(J1)
FC東京は二度のビハインドから追いつき、勝点1を獲得。新加入のMF荒木遼太郎が2得点を奪い、最高のデビューを飾った。近年は出場機会を減らしていたものの、2022年にはJリーグのベストヤングプレーヤーに輝いた才能の持ち主。早くもサポーターの心をつかんだ22歳に今節も要注目だ。
広島は新スタジアムでの開幕戦に2-0で勝利。前線からの果敢なプレスで主導権を握り、同じく優勝候補の浦和に快勝を収めた。ヒーローとなったのがFW大橋祐紀。新スタ初ゴールを含む2得点に、1PK奪取と特大のインパクトを残した新エースは、チームを開幕連勝スタートに導けるか。
15:00 ガンバ大阪 vs アルビレックス新潟(J1)
G大阪はFW宇佐美貴史の直接FKで追いつき、ドロー発進。数的優位に立った後半に猛攻を仕掛け、DF中谷進之介やMF鈴木徳真、MF山田康太といった新戦力もそれぞれ持ち味を発揮した。このホーム開幕戦は“ラストピース”として加わったFWウェルトンのデビューにも期待が集まる。
新潟は鳥栖に逆転勝利。FW谷口海斗のスーパーゴールで息を吹き返し、優勝を掲げる新シーズンを白星でスタートさせた。また、J2のいわきから加入したMF宮本英治はJ1デビュー戦でフル出場。2021年のJFLから1年ごとにカテゴリーを駆け上がってきた25歳は、今季のチームのキープレイヤーだ。
15:05 鹿児島ユナイテッドFC vs 徳島ヴォルティス(J2)
5年ぶりのJ2を戦う鹿児島は前節追いついて勝点1を獲得。FW藤本憲明の同点ゴールに代表されるように、攻守両面で持ち味を発揮した。昨季のJ3第37節ではクラブ記録を更新する11,978人を動員。待望のホーム開幕戦でも力強い後押しを味方に、“ただいま”を告げる勝点3をつかみ取りたい。
徳島は5失点で大敗し、苦難の船出。今節はリバウンドメンタリティーが求められる一戦だ。鹿児島を率いるのは、クラブのJリーグ初ゴールを記録するなど長らく徳島で活躍した大島康明監督。ヴォルティスの歴史に名を刻む存在との再会となるが、3ポイントは譲れない。
3月3日
13:00 いわきFC vs ファジアーノ岡山(J2)
いわきは0-1で敗れ、2シーズン連続の黒星発進。不完全燃焼の内容に終わったが、本来の前向きな姿勢を取り戻したいところだ。昨季の岡山戦ではいずれも最終盤に失点して1分1敗。悔しさを払拭する勝利をつかみ、ホーム開幕戦でサポーターと喜びを分かち合いたい。
岡山は開幕節で3-0の快勝。新加入のFWグレイソンにゴールが生まれるなど内容でも圧倒し、悲願のJ1昇格へ好スタートを切った。注目選手はいわきから加入したMF岩渕弘人。自身のゴールで数々の歓喜をもたらしてきた『ハワイアンズスタジアムいわき』で恩返し弾を狙う。
13:00 レノファ山口FC vs ブラウブリッツ秋田(J2)
山口はJ1からの“降格組”である横浜FCと1-1のドロー。ロングボールも交えながら前への推進力を見せ、志垣良新監督は「やろうとしていることが体現できた」と振り返った。今節の相手は同様の戦い方を徹底している秋田。ホーム開幕戦を白星で飾り、自信をさらに深めたい。
秋田は1点が遠く黒星スタート。引き続きアウェイで戦う今節は、J2昇格後1勝1分4敗と苦手にしている山口に乗り込む。開幕2連敗は避けたいが、期待が懸かるのは古巣対決のFW小松蓮。昨季J3得点王に輝いたストライカーは、かつての本拠地のゴールネットを揺らせるか。
13:00 ロアッソ熊本 vs ザスパ群馬(J2)
熊本は前節、清水に逆転負け。ただ、FW石川大地が右ひざの大ケガからカムバックを果たしたことは明るい材料となった。昨季は負傷離脱するまでの17試合の出場ながらチームトップの9得点。引き続きホームで戦う今節は、完全復活を告げる一撃を期待したい。
群馬はホーム開幕戦で1-1のドロー。2点目が取れなかった課題は出たものの、後半に攻勢をかけて先制点を奪うなど“らしさ”を見せた初戦だった。注目選手は2019年以来の帰還となったFW髙澤優也。早速ゴールネットを揺らした前節に続き、2戦連発でエースの矜持を示せるか。
14:00 栃木SC vs モンテディオ山形(J2)
栃木の前節は終始主導権を握られ、岡山に0-3で完敗。昨季は3失点がシーズン通じて一度しかなかっただけに、ダメージの大きな結果となった。期待が懸かるのはGK丹野研太。経験豊富な37歳を中心に立て直しを図り、破壊力のある山形攻撃陣を封じ込めたい。
山形は千葉に後半の3得点で逆転勝利。J1昇格に向けて幸先の良い滑り出しとなった。注目が集まるのは、前節後半からの出場で2得点1アシストの大活躍を見せたFW高橋潤哉。今節も自らがヒーローとなり、2年連続の開幕2連勝を呼び込めるか。
16:00 浦和レッズ vs 東京ヴェルディ(J1)
浦和は開幕黒星スタート。相手のプレスに屈する結果となったが、ベルギーから復帰したMF松尾佑介ら新戦力が存在感を示した。日曜日唯一のJ1開催となるこの一戦は、DAZN選定の『PICK UP MATCH』。試合30分前から拡大配信し、ゲスト解説の松木安太郎氏らが試合を大いに盛り上げる。
東京Vは横浜FMに1-2の逆転負け。それでも、16年ぶりに帰ってきたJ1の舞台で「名門復活」を印象づける堂々たる戦いを見せた。再び“オリジナル10”対決に臨む今節は、FW染野唯月に注目。J1昇格の立役者となったエースは、昨季J1最少失点を記録した相手の堅守を攻略できるか。
<3月1日の対戦カード>
19:00 川崎Fvs磐田(J1)
19:00 横浜FMvs福岡(J1)
<3月2日の対戦カード>
13:00 神戸vs柏(J1)
13:00 長崎vs仙台(J2)
14:00 名古屋vs町田(J1)
14:00 京都vs湘南(J1)
14:00 鳥栖vs札幌(J1)
14:00 水戸vs甲府(J2)
14:00 千葉vs藤枝(J2)
14:00 清水vs愛媛(J2)
14:00 大分vs横浜FC(J2)
14:00 大宮vs岐阜(J3)
14:00 相模原vs八戸(J3)
14:00 沼津vs鳥取(J3)
14:00 讃岐vs富山(J3)
14:00 北九州vs岩手(J3)
14:00 宮崎vs福島(J3)
14:05 マイ仙台vsC大阪(WE)
15:00 鹿島vsC大阪(J1)
15:00 FC東京vs広島(J1)
15:00 G大阪vs新潟(J1)
15:05 鹿児島vs徳島(J2)
16:00 琉球vs松本(J3)
<3月3日の対戦カード>
12:00 浦和vsI神戸(WE)
13:00 いわきvs岡山(J2)
13:00 山口vs秋田(J2)
13:00 熊本vs群馬(J2)
14:00 栃木vs山形(J2)
14:00 YS横浜vsFC大阪(J3)
14:00 金沢vs今治(J3)
14:00 奈良vs長野(J3)
14:00 大宮VvsEL埼玉(WE)
14:00 N相模原vs東京NB(WE)
14:00 AC長野vs千葉L(WE)
14:00 S広島Rvs新潟L(WE)
16:00 浦和vs東京V(J1)