新潟・小野 今度こそ恩返し弾 かつて在籍のG大阪に勇姿見せる
J1新潟は28日、聖籠町のアルビレッジで3月2日のアウェーG大阪戦に向けた練習を非公開で行った。鳥栖から加入したMF小野裕二(31)は古巣との開幕戦をコンディションが整わず欠場。G大阪でも20年から2年間プレーており、今度こそ“新潟デビュー”を飾ろうとアピールを続けている。
「早く新潟のユニホームを着て試合がしたい」。新加入の小野は新潟の一員として仕事を成し遂げようとコンディションを上げている。
キャンプの終盤に古傷である右腿裏に張りを感じ、大事を取って別メニュー調整が続いた。高知キャンプの仕上げに行った練習試合(完全非公開)も出場せず、開幕戦に間に合わせようとしたが、メンバーに選ばれなかった。今季、鳥栖から加入したが、開幕戦がいきなり古巣とあって両チームのサポーターが小野のプレーを楽しみにしていた。それだけに「もちろん自分にとっても大事な試合だった。でも過ぎたことだし、チームがしっかり勝って帰って来てくれた。いまは次の試合でチームに貢献できることを考えている」と悔しい気持ちを切り替えている。
小野にとってG大阪も20年から2年間プレーした古巣。だが、当時はケガでなかなか貢献できなかったため、新潟のサポーターだけでなく、G大阪のサポーターにも全力でプレーしている姿を見せたいという。「そのために100%の準備をしている。選ぶのは監督なので、選ばれたときにしっかり自分のプレーを出せるようにしたい」と着々と準備を進めている。
開幕戦ではFW谷口がゴールを決めたほか、FW鈴木がDF新井の勝ち越しゴールをアシストするなどFW陣が結果を残している。ポジション争いは激化しているが「与えられた時間、与えられた試合で最高のプレーをして、サポーターやチームメート、監督、コーチの信頼を得るところからスタートしたい」と焦りはない。
G大阪から鳥栖に移籍した22年9月のアウェー戦では途中出場。“恩返し弾”となる1ゴールを決めて3―0で古巣に勝利している。その再現ではないが、今度は新潟の一員として古巣を相手に強烈なインパクトを与えるつもりだ。