【G大阪】「差別ツイート」騒動のパトリック、途中出場も スポーツ報知 12月2日(水)7時4分配信
J1の年間王者を決める明治安田生命2015Jリーグチャンピオンシップは、2日に決勝第1戦が行われ、年間勝ち点1位でシードされた広島と同3位のG大 阪が対戦する。1日は両チームが地元で最終調整。G大阪は準決勝の浦和戦(11月28日)で延長を含む120分間を戦い抜き、試合後の“差別ツイート”で 心身ともに疲弊したFWパトリック(28)の出来がカギを握る。
タイトルへの思いが、疲れた体を奮い立たせる。約1時間半の練習で、長谷川健太監督(50)はセットプレーなどを確認。「疲労はあると思うけど、ファイ ナルを戦うモチベーションが高い。いい練習ができた。そこは気にしない」。集中力を維持し、前日調整を終えた選手たちを、頼もしげに見つめた。
浦和との延長戦を含めた120分間の激闘の末につかんだ決勝の切符。元日本代表MF遠藤、FWパトリック、DF藤春、丹羽ら8選手がフル出場した。特に パトリックは試合後、ツイッターで浦和サポーターの高校生から人種差別のコメントを受ける騒動にも巻き込まれた。ショックで眠れず、不安も少なくないた め、途中出場に懸ける選択肢も残されている。Jリーグを通じ、高校生からの謝罪を受け入れた助っ人は「(犯人は)若い子だと聞いているので、これから彼に も上を向いてもらいたい」と語り、試合への集中力を高めた。
それでも今季、ACLでベスト4、ナビスコ杯で決勝進出、勝ち残っている天皇杯でもベスト8進出と全ての大会で上位に進み、何度も中3日の戦いに耐えた 経験が、G大阪勢には蓄積されている。3冠を獲得した昨季は51試合だったが、今季は55試合を消化。DF丹羽は「疲労は全く問題ない。(浦和戦の)次の 日でも試合はできますよ。この舞台にきて、走れない選手はうちにはいない」と頼もしい。
中3日の後は中2日で第2戦。総動員で年間順位3位からの“下克上V”を狙う。



