【G大阪】遠藤保仁「ヤットコーチ」指導者デビュー宣言「少しでもクラブのためにいい仕事」

ヤットコーチ」が指導者デビュー。ガンバ大阪は12日、大阪・吹田市内の練習場で始動した。

【写真】古巣G大阪の練習に合流した遠藤コーチ

元日本代表MFで9日に引退を表明したばかりの遠藤保仁コーチ(43)は、選手たちの動きを見守り、笑顔で声をかけた。新体制の発表会では「少しでもクラブのためにいい仕事ができるように」とビデオメッセージ。G大阪と日本代表のレジェンドが昨季16位に沈んだクラブを上位に導くため、新たなスタートを切った。

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遠藤コーチが、新しい1歩を踏み出した。新体制の発表会で、動画メッセージの“第一声”。「トップのチームとして戻ってくることになりましたヤットでございます。少しでもクラブのためにいい仕事ができるように努力していきたいと思います」。自らの愛称を口にして、スタートを宣言した。

発表会に先立って行われた練習で、指導者デビューした。黒のスタッフウエアを着て笑顔で雰囲気を和らげながらも、時折鋭い眼光でトレーニングを見つめた。パス&コントロールのメニューでは選手の横でチェックしながらボールの供給役を務めた。ただそれだけでも選手に影響を与えた。

遠藤コーチが長くつけた背番号7を背負うFW宇佐美は「『(ボールが)止まってねえな、こいつら』と思われてんのかなと思いながらやっていた。他の選手もそうだと思うし、いい緊張感だったと思う」。技術と戦術眼で、非凡な才能を見せてきた「日本の司令塔」は、ピッチにいるだけで、練習を引き締めた。

2季目を迎えたポヤトス監督は「指導者キャリアの1年目をサポートしたいし、チームの潤滑剤として、監督と選手の間に入ってもらいたい」と新任コーチに期待。宇佐美も「ピッチ上で起こることを本当に客観視できる人だし、感覚的なこともどんどん言ってもらいたい」。唯一無二の司令塔による、貴重なアドバイスを楽しみにしている。

チームメートまでもが強く興味を持つ遠藤コーチの指導者人生、その歴史がここに始まった。【永田淳

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