<J1>2日CS決勝第1戦 広島VSガ大阪 毎日新聞 12月1日(火)20時29分配信
J1の年間王者を決めるチャンピオンシップ(CS)決勝第1戦が2日、大阪・万博記念競技場で行われる。広島(第2ステージ優勝、年間勝ち点1位)とガ大阪(同3位)の顔合わせで、キックオフは午後7時半。
広島は2年ぶり3回目、ガ大阪は2年連続3回目の年間優勝が懸かる。広島はリーグ戦で総得点が最多、総失点が最少と攻守に盤石。最終節に逆転でCS出場 を決めたガ大阪は、準決勝でも浦和(第1ステージ優勝、年間勝ち点2位)を延長の末に降して勢いに乗る。今季は1勝1敗で、先月7日の対戦(万博)では広 島が勝った。
決勝はホームアンドアウェー方式で、第2戦は5日にエディオンスタジアム広島で実施される。2戦合計の勝利数が並んだ場合は、▽得失点差▽アウェーゴー ル数--の順で勝者を決める。いずれも同数の場合は、第2戦終了後に15分ハーフの延長戦を行い、決着がつかなければPK戦となる。
◇広島、青山ポイント
状況に応じた柔軟な試合運びを持ち味とするだけに、攻守の要・青山のプレーがポイントになる。ゲームを組み立てる主将は「基本的には守備から。奪ったボールを縦に速く入れたい」とイメージを膨らませる。
ボランチ(守備的MF)として後方から長短のパスを繰り出し、攻撃の起点となる。5点を奪った最終節の湘南戦では、ミドルシュートやサイドへの的確なパスでチームをけん引し、第2ステージ優勝と年間勝ち点1位を引き寄せた。
ガ大阪を「ハードワークできるし、球際も強い」と警戒しつつ「(そういう相手を)上回ってきたから、今年は勝っている」と強調。昨季の王者との対戦にも、自信は揺るがない。【細谷拓海】
◇ガ大阪、宇佐美に期待
宇佐美が本来の力を発揮できるかが一つの鍵となる。パトリックとの2トップでスタートしたが、夏場以降、2列目へポジションチェンジ。チームでは9試合 得点から遠ざかり、「メンタル面での試行錯誤を繰り返している」。それでも、J1最終戦で、3アシストと存在感を見せるなど復調傾向にある。パトリックの マークが厳しくなるのは確実。サイドからの宇佐美の突破力に期待がかかる。
また、120分間の死闘となった浦和とのCS準決勝から中3日。宇佐美は後半27分にベンチに退き、他選手に比べ余力を残している。Jリーグ最後の万博での試合となり、「ラストしっかり決めたいというのはある」と期するものがある。【丹下友紀子】
◇今季の両チームの対戦成績
5月10日(Eスタ)
広 島●0-1ガ大阪※リンス
11月7日(万 博)
広 島○2-0ガ大阪※ドウグラス、清水
※選手は得点者



