元日本代表MF橋本英郎さん引退試合に本田圭佑さん、宮本恒靖さんら豪華メンバー集結

J1G大阪などで活躍した元日本代表MF、橋本英郎さん(44)の引退試合が16日、パナソニックスタジアム吹田(大阪府吹田市)で行われ、元日本代表の本田圭佑(37)や日本協会の宮本恒靖専務理事(46)ら豪華なメンバーが集結した。「僕がスター選手じゃなく、脇役だったから、これだけの選手が集まってくれた」。1万2164人の観客の前で感謝の言葉を口にした「いぶし銀」は、サッカー界を彩ってきた参加者に胴上げされ、高々と宙を舞った。

【写真】前半、ゴールを決め、乾貴士と喜びを分かち合う本田圭佑

橋本さんは1979年度生まれで、いわゆる「黄金世代」の一員。大阪屈指の進学校、天王寺高校に通いながらG大阪のアカデミー(育成組織)でサッカーを続け、同学年の稲本潤一(南葛SC)らとともにトップチームに昇格した。当初は月給10万円の練習生だったが、複数のポジションをこなせる器用さを買われてレギュラーに定着。G大阪の初タイトルとなる2005年のリーグ優勝に貢献するなどし、日本代表入りも果たした。

この日は05年の優勝メンバーを中心にした「ガンバ大阪’05」を当時の西野朗監督が率い、日本代表経験のある選手を中心に構成され、岡田武史監督が指揮する「日本代表フレンズ」と対戦。橋本さんは前半は「日本代表フレンズ」、後半は「ガンバ大阪’05」でプレーした。

前半は橋本さんの2得点と本田のゴールで「日本代表フレンズ」が3-0でリード。後半は打ち合いとなり、〝大黒様〟の愛称で親しまれたストライカーの大黒将志さん(G大阪アカデミーコーチ)やブラジル人FWのアラウージョを投入した「ガンバ大阪’05」が巻き返し、7-5で逆転勝ちした。「(橋本さんは)本当に気が利く選手。守備のポジショニングだけでなく、声掛けにしてもいろんなところで助けてもらった」と宮本専務理事。西野監督は「2005年のチームはスペシャルだった。当時のことを思い出した」と振り返った。

橋本さんはG大阪を退団後は神戸やC大阪、東京Vなどでプレー。関西1部リーグのおこしやす京都で選手兼ヘッドコーチを務め、22年限りでユニホームを脱いだ。現在は指導者を目指すとともに、解説者などの仕事も行っている。

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