半田陸は一年ぶりU-22日本代表で3ゴールに関与「唯人がいいタイミングで顔を出してくれた」
[11.18 国際親善試合 U-22日本 5-2 U-22アルゼンチン アイスタ]
一年ぶりのU-22日本代表で得点に絡む結果を残した。DF半田陸(G大阪)はチーム2点目、3点目、4点目と連続で関与。「日の丸を着けて日本でやることをすごく楽しみにしていたので、まずは勝ててよかった」と手応えを口にした。
昨年11月以来の招集となった。今年3月には初のA代表招集があり、今夏には骨折による重傷で長期離脱。それでも大岩剛監督からの信頼は厚い。今月9日のメンバー発表会見では「半田陸はわれわれのグループにとっては重要な選手」と強調。18日と21日の試合で「われわれのグループのコンセプトを思い出してもらう」とすばやい順応を促していた。
そして、18日のアルゼンチン戦では先発入りを果たした。右SBの定位置で、序盤から前線にボールを運ぶ。本来左サイドで起用が多いMF三戸舜介(新潟)との連係面も問題なし。「舜ちゃんだったり、(松木)玖生を孤立させないように、いい距離感でということを意識してやっていた」。右サイドから何度も深い位置まで突破を見せていた。
右サイドの高い位置から隙を見てチャンスを作った。1-2と劣勢で迎えた後半21分、右サイドライン際からPA手前にグラウンダーのパス。フリーのMF鈴木唯人(ブレンビー)が左足シュートで同点ゴールを決めた。
さらに、半田が得点に絡む。後半30分、日本が中盤でボールを奪うと、半田は一気に加速して最前線へ。MF松村優太(鹿島)のPA左からのクロスを、ファーサイドで待ち構えて溜めを作る。ゴール前に走り込んだ鈴木に再びアシストし、3-2の逆転ゴールをお膳立てした。同36分には、半田がMF山田楓喜(京都)のキープでこぼれたボールを拾い、中央に折り返して松村のゴールを演出した。
鈴木の得点は「唯人がいいタイミングであそこに顔を出してくれたので、ただパス出しただけ」と手柄を譲る。松村の4点目に関しては、自身の関与もうろ覚えだった。
ひさびさのU-22日本代表には「ビルドアップが整理されている」と振り返る。大量5得点に終わった快勝劇に「一年ぶりに参加しましたけど、攻撃のクオリティもだいぶ上がっている」と語った。2失点を喫した守備面も冷静に分析。「あれだけ前に行っている中で、ミスとFKだけの失点はよかったと思う。剥がされてもDFラインを含めて全員で戻って、危険なところにあまり入られなかった」。それでも一度ペースを乱されたところには「もうちょっとバタバタしないで安定したプレーができれば、前ももっと自由に楽に攻撃できるようになる」と課題を挙げていた。