【G大阪】強化最高責任者の和田昌裕取締役が今季限りで退任、来季J3金沢のGM就任へ
ガンバ大阪の強化最高責任を担う和田昌裕取締役(58)が今季限りで退任し、来季からJ3に降格するツエーゲン金沢のゼネラルマネジャー(GM)に就任することが18日、分かった。20年1月まで金沢で強化責任者を務めており、4年ぶりの復帰になる。12月に正式発表される。
現役時代の93年Jリーグ元年は、G大阪DFとしてクラブの第1号ゴールを決めた和田氏は、20年2月にクラブ幹部としてG大阪に復帰。神戸、京都などで監督を務め、強化担当も経験したことで、独自の人脈を駆使し、G大阪ではブラジル人のMFダワンらの獲得などに手腕も発揮した。
かつて3年間在籍した金沢への復帰は、同クラブ再建への熱い要請があったという。今季はJ2最下位の22位に低迷し、来季は10年ぶりにJ3に戻る。新スタジアム(ゴースタ)も完成し、和田氏の力や経験が必要とされた。
和田氏が前回、金沢から離れたのは家族の健康上の問題があり、神戸市の自宅に戻らなければいけなかった。その問題もほぼ解消され、4年前に退団を受け入れてくれた金沢への恩返しを決断した。
G大阪はこの3年間、成績不振に苦しみ、今季は残り2試合になった時点でもJ1残留が決まっていない。関係者によると、和田氏は志半ばでG大阪を去ることに責任も感じているが、クラブは金沢との関係を尊重して送り出すことになったという。
◆和田昌裕(わだ・まさひろ)1965年(昭40)1月21日、神戸市生まれ。御影高、順大を経てG大阪の前身松下電器入り。95年に神戸に移籍し、98年で現役引退。J1通算49試合2得点。90年ダイナスティ杯で日本代表入り。神戸、京都などで監督を歴任。17年から金沢の強化アカデミー本部長、20年2月にG大阪強化アカデミー担当参与として復帰し、その後は取締役に。178センチ、69キロ。