Ｊ１の年間王者を決めるチャンピオンシップ（ＣＳ）準決勝が２８日、埼玉スタジアムに４万６９６人の観衆を集めて行われ、ガ大阪（年間勝ち点３位）が浦和 （同２位、第１ステージ優勝）を延長戦の末３－１で破り、広島（同１位、第２ステージ優勝）との決勝に進出した。ガ大阪は１－１の延長後半１３分に藤春の ゴールで勝ち越し、終了間際にもパトリックが加点した。ホームアンドアウェー方式の決勝は、第１戦が１２月２日に万博記念競技場、第２戦は同５日にエディ オンスタジアム広島で行われる。ＣＳは今季から２ステージ制が導入されたのに伴い、２００４年以来１１年ぶりに開催された。

○ガ大阪３－１浦和●

激しい攻めの応酬の末、ガ大阪が接戦を制した。ガ大阪はＰＫ戦突入が濃厚となった延長後半１３分、素早くパスをつなぎ、米倉の右クロスを藤春がボレーで 合わせて勝ち越し。さらに遠藤のＦＫからパトリックが押し込み駄目押しした。抜群の反応を見せたＧＫ東口の好守も光った。

浦和はサイド攻撃を軸に主導権を握り後半２７分、右ＣＫから、クロスバーに当たったシュートのこぼれ球をズラタンが頭で押し込み同点。その後も好機をつくったが、武藤のヘディングシュートが東口の好セーブに阻まれるなど、詰めを欠いた。【坂本太郎】

ガ大阪・長谷川監督　ナビスコ杯決勝での（鹿島に負けた悪い）イメージを払拭（ふっしょく）できた。しっかり準備して、今季も王者になりたい。

浦和・ペトロビッチ監督　サッカーでは勝ったチームは称賛され、負けは評価されない。しかし、我々が日本で最も素晴らしいプレーをしている。続けることが大事だ。

◇チャンピオンシップ

Ｊ１の年間王者を決めるトーナメントで、第１、第２ステージ覇者と年間勝ち点１～３位の最大５チームが参加する。クラブが重複した場合の繰り上がりはな く、今季は第１ステージ優勝の浦和が年間勝ち点２位、第２ステージ優勝の広島が同１位となったため、同３位のガ大阪を加えた３チームでの開催。浦和とガ大 阪の準決勝は１回戦制で、広島がシードされた決勝はホームアンドアウェー方式で行われ、第１戦はガ大阪（準決勝勝者）のホーム、第２戦は広島のホームで行 われる。