3戦4発の中村敬斗、体調不良・三笘の定位置で結果出した 魅力は「152分で4発」の決定力

◆国際親善試合 日本4―1カナダ(13日・デンカS)

FIFAランク19位の日本は、同44位の26年W杯共同開催国のカナダに4―1で大勝した。チームは国際Aマッチで新記録更新となる5戦連続4ゴール以上をマーク。主力組、復帰組、新戦力をミックスした布陣で臨み、登録メンバーが3人減の23人になる2026年北中米W杯アジア2次予選を来月に控える中、生き残りをかけた激しいアピールが繰り広げられた。

中村が持ち前の決定力で3戦連発の一撃を決めた。前半42分、ゴール前で横パスを受け、強引にシュート体勢へ。狙い澄ましたシュートはポストをかすめ、サイドネットを突き刺した。体調不良で招集外となった三笘の定位置で結果を残した。

A代表通算152分で4ゴール。驚異の決定力で得点を積み重ねる。後半16分に左足首の捻挫とみられる症状で途中交代となり、治療のため取材対応はなかったが、森保監督は「彼の特長の1つであるゴールを決めるという部分を示してくれた。1試合ごとに成長してくれている」と評価。連係面では課題も出たが、ゴールシーン以外でも得意のミドルシュートを果敢に放ち、バー直撃のFKでゴールに迫る場面もあった。

19歳で海を渡り、G大阪からオランダ1部トウェンテに期限付き移籍で加入。17試合4得点とまずまずの結果を残したが、完全移籍のオファーは届かなかった。「数字」を残すことの重要性を知った。オーストリアの2クラブでもゴール数という「数字」で成り上がり、昨季は公式戦17得点でフランス1部からのオファーを勝ち取った。その積極性と高い技術は、森保ジャパンの新たな武器となっている。「152分で4発」の決定力はダテじゃない。(岡島 智哉)

中村 敬斗(なかむら・けいと)2000年7月28日、千葉県生まれ。23歳。三菱養和SC所属時の17年12月に高校2年生でG大阪と契約、18年開幕戦でJ1デビュー。19年夏、オランダ1部トウェンテに期限付き移籍。ベルギー1部シントトロイデン、オーストリア2部ジュニアーズ、同国1部LASKを経て今夏フランス1部Sランスに完全移籍。3月の親善試合ウルグアイ戦でA代表デビュー、6月の同エルサルバドル戦で初得点。代表通算4試合4得点。180センチ、73キロ。

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