ヨドコウ桜スタジアムで関西シニアサッカーの集い…約100人がJリーグ仕様のピッチ満喫

サッカーJ1、セレッソ大阪の本拠地、ヨドコウ桜スタジアム(大阪市東住吉区)で3日、「特別な1日」を利用した「特別な集まり」が催された。参加したのは50歳以上を中心に、関西でシニアサッカーを楽しんでいる8チームの計約100人。Jリーグで使用する天然芝のピッチで、思う存分ボールを追いかけ、心地よい汗を流した。

【写真】見学に訪れた森島寛晃社長と記念撮影する参加者ら

同スタジアムのピッチは夏芝から冬芝に入れ替えるタイミング。ちょうど冬芝の種をまく前日だった。その後は養生期間が必要なため、使用不可となる。

しかも、J1は中断期間中。関係者によると、ふだんは一般開放はしていないが、28日のガンバ大阪との「大阪ダービー」までイベントがないことから、この日限定で、シニアサッカーで使用してもらうことにしたという。

集まったのは、京都大学蹴球部、天王寺高校、茨木高校OBを中心とした有志で構成する「男組」や、宝塚市の花屋敷グラウンドで活動している人たちをメインとした「花屋敷尼崎」、日本で初めて法人格を取得したサッカークラブとして知られる神戸FCのシニアチーム「神戸FCベテランズ」など。セレッソ大阪スポーツクラブが実施している「大人のサッカースクール」を受講している50歳以上の有志で結成した「SAKURA O-50」もセレッソ大阪のチームカラーと同じピンク色のユニホームで参戦した。

セレッソ大阪の選手らが使うロッカー室で着替えた参加者は次々とピッチへ。電光掲示板には、チーム名や参加者の名前のほか「生涯現役」の文字が表示された。各チームは1試合10分ずつ次々と対戦。広さはJリーグなどと同じフルコート。コーナーフラッグを立て、Jリーグの試合を担当することもある審判員がボランティアで笛を吹くなど、本格的な雰囲気の中でボールを蹴った。

関西は全国の中でもシニアサッカーが盛んな地域として知られ、5月に宮崎県で行われた全日本O-70サッカー大会でも、兵庫県シニア70選抜が優勝している。セレッソ大阪の森島寛晃社長も見学に訪れ、シニア選手の巧みなプレーに感嘆の声を漏らすとともに、記念撮影にも気軽に応じていた。

対戦後はヨドコウ桜スタジアム内のラウンジで交歓会が開かれ、互いのプレーをたたえ合った。「男組」で参加した京都大学蹴球部OBクラブの永井利明会長は「これからも、こういう会を続けていきたい」と話していた。

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