G大阪はシーズン終盤で再失速…悔しさにじませる宇佐美貴史「僕は上を向いてやっていく。それが伝染していけばいい」
[10.1 J1第29節 FC東京 3-0 G大阪 味スタ]
得点を決める前に前半で2失点を喫し、勢いを持っていかれてしまった。ガンバ大阪FW宇佐美貴史は最前線でプレー。「あの一瞬のワンプレーでの失点から、2つ目までちょっと簡単すぎたし早すぎた。リズムよく決められたことで自分たちの首を絞めてしまった」と悔しさをにじませた。
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未勝利が続くG大阪はシーズン終盤で調子を上げるべく、FC東京戦に臨む。宇佐美はセンターフォワードで起用された。ダニエル・ポヤトス監督は試合後の会見でイッサム・ジェバリではなく宇佐美を起用した理由を明かす。「サイドからダメージを与えようという狙い。外から外して、中にボールを入れていこうというところで良さが出てくるんじゃないかという狙いがあった。それで貴史を置いた」。宇佐美も「ギャップのところで受けて、2列目の選手を前向きにする」イメージと語っていた。
前半20分にはFW倉田秋が左サイドからパスを出し、宇佐美が反応。相手の最終ラインを抜け、PA左に入り込んだ。しかし、左足シュートはわずかにゴール枠を捉えずにゴール右外へ。チャンスを決め切れないでいると、同37分、43分に2失点を食らった。「失点するまではそういう空気感もなかった」と宇佐美は振り返る。後半に入ると、勢いはFC東京へ。後半33分にはダメ押しの3失点目で勝利は遠のいた。
リーグ戦は5試合で未勝利、公式戦では7試合も勝利がない。今シーズンは苦しい時間が続くが、宇佐美は「もう下向かないことじゃないですか」と自身を奮い立たせる。「僕は上を向いてやっていこうと思っていますし、あと5試合全力でやっていくだけ。ひとつでも上の順位を目指してやっていくだけ」。キャプテンとして仲間にその背中を見せる。そして「それが伝染していけばいい」と力を込めた。