浦和、今節横浜FC戦のカギは「決定力」 スコルジャ監督が予想する展開は?「最後の15分で…」

首位と勝ち点6差の3位で残り6試合

浦和レッズマチェイ・スコルジャ監督が9月27日に定例のオンライン会見を実施。J1が残り6試合となるなか、首位と勝ち点6差の3位で迎える29日のリーグ第29節横浜FC戦について、「もしかしたら最後の15分で決まるような試合かもしれない」と、厳しい展開を予想した。

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浦和は9月24日の第28節でガンバ大阪と対戦すると、1-1の同点でFWホセ・カンテが退場処分。アディショナルタイムを入れて約40分間のプレータイムを10人で戦ったが、FW髙橋利樹とFWブライアン・リンセンのゴールで3-1の勝利を収めた。カンテは今季2回目の退場処分で2試合の出場停止となったため、この横浜FC戦と10月の第30節柏レイソル戦が出場停止になる。

スコルジャ監督は「宇佐美が挑発したかは別にして、あのリアクションは良くなかった。ホセは最近、ゴールを決めながらたくさんの勝ち点をもたらしてくれた。だけど、試合中のあの反応は良くなかった。今後、あのような状況は避けないといけないし、あのようなレッドカードは今シーズン最後になることを願いたい。シーズン終盤、ルヴァンカップやACLもあるなかで、より責任を持った行動が求められる」と、相手FW宇佐美貴史とのいさかいで乱暴な行為に及んでしまったカンテの行動について触れた。

そのため、残留争いで勝ち点が必要な横浜FCとの戦いにカンテを欠く。前節でゴールしたリンセンや髙橋の起用のほか、「コンディションを上げてきている」と指揮官が話すFW興梠慎三の存在もある。スコルジャ監督は「前日練習を終えてから最終的に決めたいが、2トップにする可能性もある。前線の2人の連係は、ハイプレスでもビルドアップでも重要になる。一番重要なのは決定力。ここ最近、決定力をホセが見せていた。そう簡単に埋められるものではない」と話す。

そして指揮官は「横浜FCは非常に予測しづらいチームで、難しい試合になる可能性がある。守備でまとまっていて、非常に危険なカウンターがある」として、「立ち上がりからしっかり自分たちのゲームプランを実行することが必要になる。モチベーションのところも高く保たないといけないし、走って規律を守るように実行しないといけない。横浜FCと対戦すると、チャンスメイクの部分が限られてきてしまう。もしかしたら最後の15分で決まるような試合かもしれない」と、簡単なゲームにならないことを予見した。

浦和は2位の横浜F・マリノスと同様に勝ち残っているルヴァンカップと、秋春制になって開幕直後のAFCチャンピオンズリーグ(ACL)もシーズン終盤に並行して戦うことになる。ポーランドでリーグ優勝4回の実績を持つスコルジャ監督も「今まで43試合プレーしてきて、横浜FC戦が44試合目。そして少なくとも14試合が残っているというのはキャリアで初めて。ポーランドサッカーの歴史でも1シーズンにこれだけ多くの試合をプレーしたチームはないと思う」と苦笑いしたが、「でも、私はこの状況を楽しんでいるし、いい経験になっている」と前向きに捉えた。

浦和は06年を最後にリーグ優勝がなく、15年と16年は2ステージ制のレギュレーションに阻まれた感もあったが、14年を最後に優勝の可能性を感じさせるシーズン終盤戦を過ごしていない。就任1年目のスコルジャ監督は「1試合ずつ、次の試合のことを考えて徐々に前進したい。選手たちにもそのように伝えている」と目の前のゲーム集中する姿勢を強調していた。

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