G大阪をCS決勝に導く”神セーブ”連発の東口 劇的な展開に「やっぱりサッカーやな」 Soccer Magazine ZONE web 11月28日(土)18時21分配信

MOMに選出の守護神 「役割は果たせた」

 ガンバ大阪のGK東口順昭は、28日に行われたJリーグチャンピオンシップ(CS)準決勝の浦和レッズ戦でビッグセーブを連発し、チームの決勝進出に大 きく貢献した。延長後半終了間際には、DF丹羽大輝のあわやオウンゴールというシーンから一転、DF藤春廣輝の決勝点が生まれたドラマティックな展開に、 「やっぱりサッカーやな」と振り返った。

年間2位の浦和と年間3位G大阪の対戦となった一戦は、序盤から激しく攻守が入れ変わるゲーム展開となった。後半開始早々にMF今野泰幸の得点で先制したG大阪だが、その後は浦和の積極的なシュート攻勢にあった。

しかし、そこに立ちはだかったのが日本代表にも選出されている東口だった。「集中して守れた。DFラインとしっかり連携して最後まで粘り強く守れた。僕 たちは失うものは何もないので、思いっきりやるだけでした」と淡々と語るが、29歳の守護神は出色の出来を披露して勝利の立役者となった。

1-1で迎えた後半終了間際、浦和のMF武藤雄樹がDF森脇良太のクロスにフリーで合わせた。決定的なヘディングシュートだったが、東口は鋭い反応で スーパーセーブ。弾いたボールはバーを叩いたが、この試合最大のピンチとも言えたシーンを乗り切った。このセーブについても「紙一重でしたけど、ああいう ところでサッカーは決まるので、GKとしてしっかり役割は果たせたかなと思います」と冷静に振り返った。

体を投げ出し触れたボールはポストに…

 延長戦に入り、試合終了2分前まで同点のまま試合は進んだ。東口は「PKになっても自信はあったので、どっちでも良かった」と振り返っているが、最後に 劇的な展開が待っていた。延長後半12分、DF丹羽のバックパスが高く浮いてしまい、自陣ゴールへ一直線。東口は体を投げ出し、かすかにボールに触れる。 ボールは左のポストを叩き、間一髪のところで失点は免れた。そして、東口はこぼれ球を前線に素早くつなぐと、カウンターから藤春の決勝点につながった。

「ああいうので入らなくて、あのプレーからこっちが追加点を取るっていうのは、やっぱりサッカーやなと思いました」

延長後半終了間際にFWパトリックも追加点を決め、3-1で勝利。試合のマン・オブ・ザ・マッチにも選出された守護神の活躍が光り、昨季王者のG大阪は、広島の待つCS決勝へ駒を進めた。

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