【JリーグCS】G大阪 あわやオウンゴールから一気カウンターで浦和撃破 東スポWeb 11月28日(土)19時50分配信

サッカー・J1の年間優勝を争う明治安田チャンピオンシップ(CS)準決勝は28日、埼玉スタジアムで行われ、G大阪(年間勝ち点3位)が浦和(同2位、第1ステージ優勝)を延長の末に3―1で破り、広島(同1位、第2ステージ優勝)との決勝に駒を進めた。

CS開幕にふさわしい白熱した一戦は、新喜劇顔負けのズッコケ劇で幕を閉じた。

1―1で迎えた延長後半12分、自陣でボールを受けたDF丹羽が大きくバックパス。しかしGK東口はゴール前方に飛び出しており、ボールは無人のゴール へ。誰もがオウンゴールを確信したが、懸命に戻って体を投げ出した東口のつま先がかすかにボールに触れて、ゴール直前にコースが変わりポストを直撃。ピッ チへと戻ってきた。

あわやのシーンに両チームの選手が一瞬、足を止める。その隙を東口は見逃さなかった。すぐさま前方へ正確にフィードし、G大阪が一気にカウンターに打っ て出る。前線で素早くパスをつなぐと、右サイドからDF米倉のクロスをペナルティーエリア中央にいたDF藤春が右足でボレー。ゴール右隅へ見事に決まり、 値千金の勝ち越しゴールだ。

その後、集中力が切れた浦和の隙を突いてFWパトリックが追加点を奪いダメ押し。年間順位で3位のG大阪が2位の浦和を3―1で撃破し、下克上を果たした。

オウンゴール寸前からのカウンターで一気に決勝点という前代未聞の結末。G大阪の長谷川監督は「レッズも“やった”という感じになって集中力が切れたの では。すごい前フリだな」と苦笑いするほどのまさかの展開で、浦和のMF関根も「誰もが入ったと一瞬思ったし、気を抜いたというか(ゴールが)よぎった」 と隙が生まれたことを認めた。

結果的に決勝点を生み出した絶妙の“演出”に丹羽は「全員にイジられた。日ごろの行いが良かったのかな…。サッカーの神様はいるんだな」とニヤリ。誰も予想だにしない爆笑ゴールできっちり“オチ”をつけ、G大阪が広島の待ち受けるCS決勝へ進んだ。

決勝はホームアンドアウェー方式となり、12月2日に万博記念競技場で、同5日にエディオンスタジアム広島で行われる。

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