<J1>「浦和ファン」が人種差別書き込み ガ大阪選手に 毎日新聞 11月28日(土)23時30分配信

28日に埼玉スタジアムで行われたサッカーのJ1チャンピオンシップ準決勝、ガンバ大阪-浦和レッズの試合後、ガ大阪のブラジル人FWパトリック選手 (28)に対し「黒人死ねよ」との人種差別的書き込みがインターネットの短文投稿サイト「ツイッター」に投稿されていることが分かった。投稿者のプロフィ ルには「浦和レッズのサポーター」と明記されており、浦和やJリーグは対応を協議している。

試合はガ大阪が3-1で勝ち、パトリック選手は3点目を決めた。パトリック選手は「とても残念で酷な人種差別的な書き込みがありました。こういった書き 込みはどんな人でも傷つきます。まさかこの国でそういう目にあうとは思いませんでした。こういうことは人間としてやるべきではない」などと日本語でツイッ ターに投稿。浦和はクラブのホームページで「発信者がどのような人物で何を目的に書き込んだかは特定できませんが、浦和レッズは差別を絶対に許しません」 との声明を出した。

浦和は昨年3月、埼玉スタジアムであったJ1鳥栖戦で、サポーターが「日本人以外お断り」の意味もある「JAPANESE ONLY」と書かれた差別的 な横断幕を会場に掲げ、Jリーグ初の「無観客試合」の処分を受けた。これを受け、浦和は「人種、肌の色、性別、言語、宗教、または出自などに関する差別的 あるいは侮辱的発言または行為を認めない」と差別撲滅宣言をするとともに、サポーターから賛同署名を集めるなど啓発活動に取り組んでいる。

Jリーグ広報部は「浦和、ガ大阪と連携しながらどのような対応をするかを検討している。なりすましの可能性もあるので慎重に対処したい」と話している。

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