2年半ぶりの日本復帰

FC町田ゼルビアは5日、ブラジル人FWアデミウソンの完全移籍による加入が内定したと発表した。なお、メディカルチェック後、所定の手続きが完了し次第、正式契約を結ぶ予定。すでにチームのトレーニングには合流しているようだ

現在29歳のアデミウソンは、母国の名門サンパウロでプロとしてのキャリアをスタートさせ、2015年に初来日。2015年シーズンは横浜F・マリノスへ、翌2016年シーズンにはガンバ大阪へ期限付き移籍した。2017年シーズンからはG大阪への完全移籍を果たしており、日本での6年間でJ1通算154試合に出場し、42ゴールを決めていた。

ただ、アデミウソンは2020年10月に道路交通法違反を起こし、同年12月に書類送検。その後、クラブとの契約解除が発表された。そして、2021年からは戦いの場を中国へ移し、武漢三鎮でプレイしていたが、2年半ぶりの日本復帰が決まった。現在J2の首位を走る町田は先日、ここまで18ゴールを挙げているFWエリキが怪我で長期離脱。そのため、エースの代役として、終盤戦での活躍に期待される。

そんなアデミウソンはクラブの公式サイトを通じて、次のような意気込みを語っている。

「はじめまして、アデミウソンです。よろしくお願いします。中国での素晴らしいシーズンを過ごした後に日本へ戻って来れて幸せです。このような機会を与えてくれたFC町田ゼルビアに大変感謝しております。ありがとうございます」

「私は日本にいたときに、過ちをおかし、私を信頼し応援していただいた全ての皆様の期待を裏切ってしまいました。本当に申し訳ございません。今回、再び日本でプレイをできるチャンスを頂き、皆様の信頼を得るために、ピッチ内外で全力を尽くすことをお約束します」

「皆様の前でピッチに立つのが待ち遠しいです。ファン・サポーターの皆さんの熱い応援と一緒に喜びを分かち合い、チームメイトとともにクラブの目標であるJ2優勝、J1昇格を目指します。みなさん、よろしくお願いします」

また、ファンもアデミウソンの加入を歓迎。クラブが同選手の加入を発表したSNSには「これはかなりデカい補強やな」や「J1昇格に向けた追い討ち補強」、「昇格確定事案」、「またJリーグでアデミウソンのプレイが見られるの最高」、「もう禊は済んだはず。再び日本で頑張ってください」、「J1でも旋風巻き起こしそう……」といったコメントが寄せられていた。

過去に色々あったかもしれないが、アデミウソンのサッカーの実力は確かだ。まだまだJ1でもやれるだけの力はあるだろう。“J1級”の補強で、町田は一気に優勝への階段を駆け上がれるか。

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